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固有名詞
「固有名詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
固有名詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
庵《さいあん》さんが埼玉《さいたま》へいって」というふうのしゃれだ。これは両方が
固有名詞でいってるのでそのままでいいが、雨とスペインのごとく、一つが普通名詞であ....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
ず》まり、雨に降られているほうは、蛮人なんとかの悪霊、鎮まるという、こんな伝説の
固有名詞は全部忘れてしまいました。が、折からの驟雨《しゅうう》が晴れて、水々しい....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
名や人名は皆さんにお馴染みが薄くて、却って話の興をそぐかと思いますから、なるべく
固有名詞は省略して申上げることにしましょう。と、星崎さんは劈頭にまず断った。 ....
「メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
でも書くべきであるが、ここでは英語読みにした。前のノルドランド(ノルラン)以下の
固有名詞も必ずしも原語読みにしたがわず、便宜上の読み方を用いた。島の名などは多く....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ッソリーニや「指導者」ヒトラーという原理(!)が夫れだ(一般にファッショ哲学では
固有名詞が自称原理になり得る。例えば「日本主義」の如き。処が例えばアメリカニズム....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
る)。処が今日のラジオは全くこの広告を欠いている。 放送協会で曾て「味の素」が
固有名詞かどうかが問題になったことがあるそうだ。もし
固有名詞ならば味の素本舗の広....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
多い青年でした。あの興奮はまだ強く胸に残っています。』 じつによく日本と日本の
固有名詞を知っている。日露戦争は私の五歳の時だから、私にとっては歴史と現実のさか....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
が、それぞれの地形から人の注意を惹こうとしていた。近づいてみると、その一つ一つが
固有名詞を秘蔵していた。〔La Bohe`me〕 というのがあった。“〔MA C....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
安益郡に行幸あった時、軍王の作った長歌の反歌である。軍王の伝は不明であるが、或は
固有名詞でなく、大将軍のことかも知れない(近時題詞の軍王見山を山の名だとする説が....
「辞書」より 著者:折口信夫
へとと並べて、不正確ながら分類も行なわれている。同音の語を陳列し、分類してある。
固有名詞もたくさんある。古い辞書で正式に
固有名詞を排除したのは新撰字鏡だけで、倭....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
ュア記第二十章などに記されている。 解説 「ジーキル博士とハイド氏」は、単に
固有名詞としてのみならず、二重性格を意味する普通名詞としても亦、普く世界中に知ら....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
って、片岡さん、喜代ちゃん、と呼び合っていた。 片岡正夫、緒方喜代子……。その
固有名詞を、長く忘れていた昔の人をでも思い起すような風に、私は口の中で繰返してみ....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
る人々もいる。彼らにとってはそれはなかば文学的な事柄であり、個人的な事柄であり、
固有名詞的な事柄である。それは羨望者であって、善良な法律家にも偉大な芸術家にもと....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
、少年文芸辞典、一般百科辞典の使用法を、綴字科において辞書につき複数名詞の綴方、
固有名詞等を授け 第七学年農業科において農業時報、農業年鑑、農事報文、農業雑誌....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
ることを信ぜざるをえなくなった。そしてそれは飛騨の牛蒡種という様な、或る局限的の
固有名詞ではなくして、陰陽師や神子と同じく普通名詞であるところに、その普遍的の名....