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国乱
「国乱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国乱の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
あるを説き、またこの人々の身分を評論して無産の士族なることを説き、ついに民権論の
国乱を醸すに至るべきを揚言せり。しかれどもこの第四種の論派はあえて民権の道理に反....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
校を落第して仕方なしに浦和へきた怠惰生からの感染であった。孔子は一人貪婪なれば一
国乱をなすといった、ひとりの不良があると、全級がくさりはじめる。 カンニングと....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
して、たった千円盗んだ。無芸無能で、こういう愚劣な例は全国にマンエンしている。戦
国乱世の風潮である。 同じ乱世の泥棒でも、石川五右衛門が愛されるのは、彼の大義....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
に立つときが来るかも知れませんがね」 「ええ、まア、タキツケには、なりますね。戦
国乱世には、皇居の塀や国宝の仏像で煖をとります。庶民は、仕方のないものです。私の....
「助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
んまり長えこたあるめえと、こうあっしゃ白眼《にら》みますよ。いえ、まったく」 「
国乱れて乱臣出ず、なかと言うてな」と老人は妙な古言を一つ引いてから、「箱根《はこ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
いつにめげてはならぬ」
益満は、脚絆を畳んでいる綱手を見ながら、茶を飲んで
「
国乱れて、忠臣現れ、家貧しゅうして孝子出づ。苦難多くして現れ出づ、男子の真骨頂。....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
す所にして人力の及ぶべきに非ず、チャンと本文に書いてあらあ。家衰えて孝子現われ、
国乱れて忠臣現わるたあ、広小路の古今堂の先生の言い草だ。昇平打続くこと二百六十有....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ろにして人力のおよぶべきに非ず、チャンと本文に書いてあらあ。家衰えて孝子現われ、
国乱れて忠臣現わるたあ、広小路の古今堂の先生のいい草だ。昇平打続くこと二百六十有....
「三国志」より 著者:吉川英治
さけんだ。 「樊稠樊稠っ。貴公とわしとは同郷の人間ではないか」 「ここは戦場だ。
国乱をしずめるためには、個々の誼みも情も持てない」 「とはいえ、おれが戦いに来た....
「三国志」より 著者:吉川英治
劉※は、蔡夫人の産した子である。 長男の※を立てようとしたが、長子を廃するのは
国乱の始めなりと、俄然、紛論が起って、沙汰止みとされ、やむなく礼にしたがって、次....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
わけて天皇の世つぎとなると、これはもう家庭などといえる問題ではない。古来しばしば
国乱をさえ呼んでいる。 理知にとむ廉子でさえも、それには聡明も失った。いらい大....