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「国事犯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国事犯の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
でもその命令を決行しなければならないのです。若しそれに肯んじなかったら、その男を国事犯で絞首台に送りでも、又、殺人隊をやって絶対秘密裡に暗殺してしまいでも、どう....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
決定したる旨を口達せられた。依って明治十三年発布の刑法以来、皇室に対する罪および国事犯に関する条規を刑典中に見るに至った。 九 大津事件 法の粗密に関する....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
人に筆者を引合わせて曰く、 「この男は加波山事件の生残りじゃ。今でも、良え荷物(国事犯的仕事。もしくは暗殺相手の意)があれば直ぐに引っ担いで行く男じゃ」 「西郷....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
大洲地方へ出張するといって、部下を随えて行ったが、三、四日して帰った時は、多くの国事犯人を捕縛して来て裁判所の方へ引渡した。これは大洲と宇和島との不平党仲間で、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ゃくしゃ》で、恐るべき奴である。正当な君主が戻られた際に、人々はなぜこの男を臨時国事犯裁判所に連れ出さなかったのか。必ずしも首を切る必要はなかったかも知れない。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
たある時、彼は大臣らの反対を風諭して、近代の最も秀《ひい》でた人物の一であるある国事犯人のことに関してしたためた。「彼の赦免は既に与えられている、今はただ自分が....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
発覚して、長崎の旅舎に捕われ、転じて大阪(中の島)の監獄に幽《ゆう》せらるるや、国事犯者として、普通の罪人よりも優待せられ、未決中は、伝告者《でんこくしゃ》即ち....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ら、この企てには、余りにしばしばこのような事件を醜悪化するところの、またこの国の国事犯裁判に充満しているところの、あの陋劣で破廉恥な性質の証拠の他には、何等拠る....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ず地団駄を踏まなければならないということや、だから各国から凶悪の犯人や、堂々たる国事犯人などが上海へ流れ込んで来てい、その中の国事犯人は主として仏蘭西租界に悠々....
警察署長」より 著者:田中貢太郎
んが、今もその馬で、家を出たことを突きとめて来たのです、偉いでしょう、署長さん、国事犯の書生っぽを捕えたよりゃ、功があるのでしょう」 「好いとも、二倍の賞与を出....