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国使
「国使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国使の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
意に出たものであった。各国がいよいよ新政府を承認するなら、前例のない京都参府を各
国使臣に許されるであろうとの内々の達しまであった。 それにしても新政府の信用は....
「道標」より 著者:宮本百合子
るくちを云いかわしながら、ダライラマの謁見式に出かけるために、身仕度をしている外
国使節夫妻の寝室の情景は、一方、かれらに観せるために準備中のラマの踊りの原始的で....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
より先|狩谷※斎の『倭名鈔箋註』が印刷局において刻せられ、また『経籍訪古志』が清
国使館において刻せられて、これらの事業は枳園がこれに当っていたから、その家は昔の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
芸をさせた都合上この二獣を一所に置いた遺風でもあろう。一八二一年シャムに往った英
国使節クローフォードは、シャム王の白象|厩《べや》に二猴をも飼えるを見問うて象の....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
く終えたアカグマ最高行政官の大総督スターベア公爵は、幕僚委員と、招待しておいた各
国使臣とに取り囲まれて、子供のように、はしゃいでいた。 大総督は、あか茶けた太....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
首としてはもう一歩緊密な度合の声調を要求しているのである。後年、天平八年の遣新羅
国使等の作ったものの中に、「ぬばたまの夜明しも船は榜ぎ行かな御津の浜松待ち恋ひぬ....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
人声が少く、然し客は多い。京劇の芝居は大抵満員で、よい座席はなかなか取れない。各
国使館地域はひっそりしていて、番兵の表情は、上海や天津に於けるような鋭さがないば....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
し、来賓には、三条|太政大臣《だじょうだいじん》を筆頭に、高級官吏、民間名士、外
国使臣たちまで招待したのだった。 それからの新富座は、外賓接待には洩《も》らさ....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
八日、エレアーナ女王の登極が公布され二日おいて、リストリア王国の女王としての、外
国使節に対する最初の謁見式が行われることになった。竜太郎は、日本留学生の代表とし....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
麗な風采とを以って、堂々と振舞い、談笑の間に折衝し着々と自国の利益を計りながら各
国使臣の間に嶄然頭角をあらわし、尊敬のマトとなった。仏国外相のタレーランの如きは....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
本へまいりました。」 彼の物語を綜合して考えると、彼は倭寇鎮撫を依頼する明朝の
国使にしたがって、日本へ渡来したのである。ここであらためて注釈を加えるまでもなく....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
人にとって当時あたり前の、辛抱しなければならないことで、渋沢さんは或る時、或る外
国使臣の宴会へ行ったそうだが、他のものはそれぞれ招じられて席へつくのに、いつまで....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
して、いわゆる王地を押領する者であった。かくて彼はその勢力をもって宣旨にも背き、
国使に抗して合戦に及んだのである。これ立派な反逆でなくてなんであろう。しかも彼は....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
社交のために、また、あなたさまの御側近や宮廷の一種の光栄と装飾のために、臣民や外
国使臣の目にお供えになっていますのでございましたら、たぶん、あのかたの好いところ....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
条約を締結し、かつは米仏政府に対して朝鮮における外人殺害事件を釈明するための朝鮮
国使節をヨーロッパに伴い来るため」であると告げられている。してみるとセワードは、....