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国定教科書
「国定教科書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国定教科書の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
しまった。今も四人の所化《しょけ》は勿論、近眼鏡《きんがんきょう》をかけた住職は
国定教科書を諳誦《あんしょう》するように提婆品《だいばぼん》か何かを読み上げてい....
「放浪」より 著者:織田作之助
。村から岸和田の駅まで二里の途は途中に池があった。大きな池なので吃驚した。順平は
国定教科書の「作太郎は父に連れられて峠を……」という文句を何となく想出したが、後....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
た。 きょうは青空よい天気 まえの家でも隣でも 水|汲《く》む洗う掛ける干す。
国定教科書にあったのか小学唱歌にあったのか、少年の時に歌った歌の文句が憶《おも》....
「今日の文化の諸問題」より 著者:宮本百合子
的な生活へ追い込む文化の影響を受けて行くという状態にあるのである。 読者は今度
国定教科書の插絵が大変かわったことに気づいていられるだろうか? 先の教科書では、....
「『くにのあゆみ』について」より 著者:宮本百合子
学校の上級児童は、日本の歴史教科書というものを失っていた。 小学校令が行われ、
国定教科書で教えるという方法がきまったのは明治何年であったか知らない。けれども、....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
も科学を 緒方富雄 朝日新聞社 教科書の不足は重大な問題である。
国定教科書から上る利益は無責任な単行本出版から上る利益よりも遙かに低い。用紙と印....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
初等教育から段々上部教育にまで網を拡げて来た。すでに中等学校の検定教科書はやがて
国定教科書によって置きかえられようとしている。高等学校や専門学校では国定教授細目....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
月)、日本ペンクラブの外交官まがいのジェスチュア、科学ペンクラブの成立、其の他、
国定教科書の改正及び値下げの問題、中等学校教科書国定の問題。図書館「閲覧者大会」....
「変った話」より 著者:寺田寅彦
からと云って蛋白質を厳禁すれば衰弱する。 電車で逢った背広服の老子のどの言葉を
国定教科書の中に入れていけないといういわれを見出すことが出来なかった。日本魂を腐....
「随筆難」より 著者:寺田寅彦
う、つまらない事実ではあるがとにかく、一つの事実を認識すればそれで済むのである。
国定教科書の内容に間違いのある場合とはよほどわけがちがうのではないかと思われる。....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
覧資料を加えて第六学年以上の児童に携帯使用せしめば、一面郷土観念を鞏固にし、一面
国定教科書による画一の弊を救済し兼ねて学力補習の用に供すべし。補習教育の必要は今....
「放浪」より 著者:織田作之助
。村から岸和田の駅まで二里の途は途中に池があった。大きな池なので吃驚した。順平は
国定教科書の「作太郎は父に連れられて峠を……」という文句を何となく想出したが、後....