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「国宝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国宝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
によりマルト大学造船科が設計した世界一の新鋭漁船である” かかる世界に誇るべき国宝級の船舶を何故に我国は自らの手を以て破壊するであろうか、また同船の乗組員は船....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
》して地金《じがね》に変えてしまうことである。通貨をみだりに地金に変えることは、国宝鋳潰しの重罪に相当するのであるが、すでに金蔵を破るほどの重罪犯人であれば、そ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ほかの事に用いるのは、その時代には頗るやかましかったのです。下手な細工をすると、国宝|鋳潰しという重罪に問われます。今度の兜はただ組み合わせてあるだけで、別にお....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
っているのだった。戸波博士は、いま軍部の依頼によって、或る秘密研究に従事している国宝のように尊い学者だった。さてこそ、門前には、便衣に身体を包んだ憲兵隊が、それ....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
だすんだ」 「えっ、仏像を……」 「仏像といっても、けちなものじゃない。いずれ準国宝級のものだ。こういう風変りな仕事をおっ始めたわけは、近頃の坊主どもの中には悪....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
なるイネ帝国の再建にとりかかったのであった。 彼等戦士の中には、軍人もあれば、国宝的技術者もいた。その合作によって三十年後の今日彼等はついに一大潜水飛行艦隊を....
怪塔王」より 著者:海野十三
令官閣下のおっしゃるところと同じ考であります。大利根博士は、新しい学問をしている国宝的学者です。怪塔王にとっては、それがずいぶん邪魔であることと思います。それで....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
添ったのである。 ――さて、毛越寺では、運慶の作と称うる仁王尊をはじめ、数ある国宝を巡覧せしめる。 「御参詣の方にな、お触らせ申しはいたさんのじゃが、御信心か....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
当も出して使ってみた。少し元気がついたので、予定していたことでありすぐ近くにある国宝館はやはり見てゆくことにした。 観覧料を払って、いざ本館へと石の階段を昇ろ....
奇巌城」より 著者:菊池寛
ーヌ・ルパンは決してこの宝石に手をつけなかった。これは仏蘭西王家の宝物だ。これは国宝だ。我輩は決してこれを自分の物にはしなかった。」 階下ではガニマールが急ぎ....
起ち上る大阪」より 著者:織田作之助
のと危まれていたが、白井さんや古靱太夫はじめ文楽関係者は罹炎に屈せず、直ちにこの国宝芸術の復活に乗りだしたのである。即ち、まず民間の好事家の手元に残っている人形....
屏風祭」より 著者:上村松園
達とか、雪舟とか、芦雪だとか、元信だとか、あるいは大雅堂、応挙とか――。とにかく国宝級のものもずいぶんとあって、それを一枚うつすのにすくなくても二日は見積もらな....
土田さんの芸術」より 著者:上村松園
様な人だったが、二階に上ると写真の種板を一杯もっていた。それが皆、それこそ後には国宝になったりした様な仏像や絵巻の写真だった。そこに土田さんは通って〈散華〉の材....
素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
るを得ない。 いやしくも日本陶芸史上ゆゆしき陶芸作家として日本の誇りとし日本の国宝とする仁清は、憚り多いことをいうようだが、翁のように今の今まで陶磁製作上無関....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
もに若くから歌がすぐれていて親しかったが、隆信は歌よりも絵には一層すぐれていた。国宝になっている神護寺蔵の重盛と頼朝との画像は隆信の筆といわれて、すでに知ってお....