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「国家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
ざけるように僕に話しかけました。 「つまり餓死《がし》したり自殺したりする手数を国家的に省略してやるのですね。ちょっと有毒|瓦斯《ガス》をかがせるだけですから、....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ぼう》がある。これは社会主義者の正義であろう。彼処に房のついた長剣がある。あれは国家主義者の正義であろう。わたしはそう云う武器を見ながら、幾多の戦いを想像し、お....
樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
のどくな墓に詣でようという気は樗牛に対しても起す勇気がない。 しかし怪しげな、国家主義の連中が、彼らの崇拝する日蓮上人《にちれんしょうにん》の信仰を天下に宣伝....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
拒むことのできない事実の成り行きがそのあるべき道筋を辿《たど》りはじめたからだ。国家の権威も学問の威光もこれを遮《さえぎ》り停めることはできないだろう。在来の生....
性急な思想」より 著者:石川啄木
の迷信家の苦行と共に世界中で最も性急な道徳であるとも言えば言える。……日本はその国家組織の根底の堅く、かつ深い点に於て、何《いず》れの国にも優《まさ》っている国....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
ある。すなわち、その共棲がまったく両者共通の怨敵《おんてき》たるオオソリテイ――国家というものに対抗するために政略的に行われた結婚であるとしていることである。 ....
親子」より 著者:有島武郎
さらけ出したのを悔いて見えた。けれども息子の無能な点は父にもあったのだ。父は永年国家とか会社銀行とかの理財事務にたずさわっていたけれども、筆算のことにかけては、....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
成就を心がける。そして、若し運命がその政治家に苛酷でなかったならば、彼は尨然たる国家的若しくは世界的大事業なるものを完成する。然しそこに出来上った結果はその政治....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
次第に拡張されるにしてもそれはただ非常に緩徐にしか行われなかった。種族が合同して国家を形成する方が有利だということが分ってきた時代には事情はよほど改善されてきた....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
建設され、それもまた空間に呑み込まれてしまった。まぼろしの巨人のように、都市も、国家も、国々もみな倒れて、空虚なる闇のうちに消えると、無限の黒い胃嚢が平気でそれ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ぜぬ限り、文化の発達は到底遅々たるを免れない。 どう考えても、現代の社会政策、国家政策には廃棄を要するものと、補修を要するものとがなかなかに多い。 例えば社....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。教会はキリストと使徒との教えのみにより支配さるべきもので、国教という様になりて国家と関係をつけるのは間違っている。吾等も新約聖書にあるだけ、すなわち初期のキリ....
狂人日記」より 著者:秋田滋
人は戸籍に登録されているために貴いのだ。戸籍を、法律上のこの神を、崇めよ、跪け!国家は、戸籍を変える権能を持っているために、殺しても好いのだ、仮にいま二十万人の....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の退陣を要求するものであります。お互いの愛する祖国日本は、昨年四月二十八日、独立国家として国際場裡に再出発をしたのであります。現実に独立をした日本の姿を見れば、....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
は“大正の梁山泊”ともいうべきもので、同人が集まっては口角泡をとばして盛んに天下国家を論じたものだった。 建設者同盟での最大の思い出は反軍事研究団事件である。....