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国家主義
「国家主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国家主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ぼう》がある。これは社会主義者の正義であろう。彼処に房のついた長剣がある。あれは
国家主義者の正義であろう。わたしはそう云う武器を見ながら、幾多の戦いを想像し、お....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
のどくな墓に詣でようという気は樗牛に対しても起す勇気がない。
しかし怪しげな、
国家主義の連中が、彼らの崇拝する日蓮上人《にちれんしょうにん》の信仰を天下に宣伝....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
はその説は社会にまったく容《い》れられなかった。その時分にはヨーロッパでは主義は
国家主義と定《き》まっておった。イタリアなり、イギリスなり、フランスなり、ドイツ....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
魚住氏はさらに同じ誤謬《ごびゅう》から、自然主義者のある人々がかつてその主義と
国家主義との間にある妥協を試みたのを見て、「不徹底」だと咎《とが》めている。私は....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
さんが引受けて、彼らが威力を失いますと、次には新しい国家が発生してまいりました。
国家主義がだんだん発展して来て、フランス革命のときは一時、世界主義が唱導されまし....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
のお説教の一番気にいった、海老名弾正の本郷会堂で踏みとどまった。 海老名弾正の
国家主義には気がついたのかつかなかったのか、それともまだ僕の心の中にたぶん残って....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
の政なりとす。以上は二者の区別なるも読者はこれをかの世俗にいわゆる個人主義および
国家主義の関係と混じるなかれ、この対語は国家と個人との関係を意味するに似たり。す....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
志を尊重することを知らないからいかんのだ。人類の意志を無視する所から戦争は起る。
国家主義が人類の意志に背く所に戦争は起る。これが「或る青年の夢」を貫く中心思想で....
「秘密の庭」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
ので、決して不公平はないはずじゃ。しかしヴァランタンさんはブレインさんが』の如き
国家主義の新聞をも後援しおった。それで双方共怨みはないはずじゃのに、ヴァランタン....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
悲しむべき光景である。是非ともこれは文化的真理と、人類的公所を失わぬ、新しい民族
国家主義を樹立して、次代の青年たちを活々とした舞台に解放しなければならないのであ....
「煎じ詰めれば」より 著者:桐生悠々
、我は前進せんとしている。彼等は保守的にして、我は進取的である。 従って彼等は
国家主義者、民族対立主義者であって、コスモポリタンなる我を解する能わず、国家また....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
議員ですってね。」 「そうだ。今どきの議員にしちゃあ、めずらしい議員だよ。非常な
国家主義者でね。」 次郎は、馬田の最近の動静を、それでおぼろげながら窺うことが....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
関君が相談にのるらしいのです。」 小関というのは、古い文部|官僚で、こちこちの
国家主義者としてその名が通っており、在官中から「興国青年塾」という私塾を腹心の教....
「役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
しかし、私は事実なかなかそうではない、今日の若い者の大多数は今日なおかなり熱心な
国家主義者だと思う。がもしも、今の若者に多少なりとも、国家をきらうふうがあるとす....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の併合を待つの余裕をあたえず、しかも力の急速なる拡大を生存の根本条件とする結果、
国家主義の時代から国家連合の時代への進展を見、今日世界は大体四個の大集団となりつ....