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国民学校
「国民学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国民学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄明」より 著者:太宰治
しているのだ。 しらじらと夜が明けて来る。 私たちは、まちはずれの焼け残った
国民学校に子供を背負って行き、その二階の教室に休ませてもらった。子供たちも、そろ....
「世相」より 著者:織田作之助
南河内郡林田村第十二組、楢橋廉吉(五十四歳)A型、勤務先大阪府南河内郡林田村林田
国民学校」と達筆だが、律義そうなその楷書の字が薄給で七人の家族を養っているという....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
島工場(まだほとんど無傷)を狙ったそれ弾か、荻窪駅を狙ったのか、それとも桃井第二
国民学校を狙ったのか、それが分らないとのこと。 とにかく伊東君一家の安泰を祈る....
「斜陽」より 著者:太宰治
て五百ちかい隊員が、雨に濡れながら立ってその話を拝聴しているのだ。隊員の中には、
国民学校の男生徒女生徒もまじっていて、みな寒そうな泣きべその顔をしていた。雨は私....
「春の枯葉」より 著者:太宰治
人物。 野中弥一
国民学校教師、三十六歳。 節子 その妻、三十一歳。 しづ 節子の生母、五....
「新郎」より 著者:太宰治
明を願いたい。端的に。ダダイズムとは結局、何を意味するか。お願いします。草田舎の
国民学校訓導より。―― 私は返事を出した。 ――拝復。貴翰拝読いたしました。....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
くらんだ上部はそのままにして、地上へべったりと腰を下した。その大きさは、二階建の
国民学校一棟が楽にはいるほどであった。だから、なかなか大きいものだった。 「隊長....
「白痴」より 著者:坂口安吾
ていた。彼等の声は一様につぶれ、人間の声のようではなかった。蒲田署管内の者は矢口
国民学校が焼け残ったから集れ、とふれている。人々が畑の畝から起き上り、国道へ下り....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
。 ★ 私の徴用された会社では、私が全然スローモーションで
国民学校五年生ぐらいの作業能力しかないので驚いた様子であった。私はすぐ事務の方へ....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
キをかけて年中フイゴで吹いてゐるやうな声であるが、後楽園球場で一番響きの悪い声で
国民学校一年生のやうにうるさく怒鳴つたり拍手したり落付きなく見物してゐるのがこの....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
る。 引き算を一つやってみよう。やさしいものであるが……。 【例題三】 これは
国民学校の一年生でもできるであろう。一位からやって行く。 □84562 - 8....
「火の扉」より 著者:岸田国士
が来たり、きびしい祖国の運命を告げ知らされた年である。 信州のI市に近い山村の
国民学校で、きようも校長を中心に研究会が開かれ、今後の新しい、教育の問題について....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
。私はここでもまた、いうことのあまりにやすきを嘆ぜざるを得ない。 試みに思え、
国民学校の一年生でも、今日先生の教えを理解し得るのは過去六年間の家庭の薫陶が基礎....
「四つの都」より 著者:織田作之助
吉 夜店出しのおっさん 船山上等兵 江藤医学士 大雅堂主人 標札屋の老人 他に、
国民学校訓導、看護婦、子供達。 時――現代 大阪は木のない都である。しかし例えば....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
すべく、教育と実務の間に完全なる調和を必要とする。そうすれば自然都市の教育設備は
国民学校を除き全部これを外に移転し得る。都市人口の大縮小を来たすであろう。 第....