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「国民的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国民的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
的に自己を主張し始めたのは、誰も知るごとく、日清戦争の結果によって国民全体がその国民的自覚の勃興《ぼっこう》を示してから間もなくの事であった。すでに自然主義運動....
追憶」より 著者:芥川竜之介
み、「おい、みんな喜べ。大勝利だぞ」と声をかけた。この時の僕らの感激は確かにまた国民的だったのであろう。僕は中学を卒業しない前に国木田独歩の作品を読み、なんでも....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
命まで持久戦争となっていた根本原因である。フランス革命の軍事的意義は職業軍人から国民的軍隊に帰ったことである。近代人はその愛国の赤誠によってのみ、真に生命を犠牲....
近時政論考」より 著者:陸羯南
と題してこれが補遺とし、もって政論考を完了せんと欲す。 第六 国民論派国民的精神 国民的精神、この言葉を絶叫するや、世人は視てもってかの鎖国的精神ま....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
カダンでも何処かサッパリした思い切りのいゝ精進潔斎的、忠君愛国的デカダンである。国民的の長所は爰であろうが短所も亦爰である。最っと油濃く執拗く腸の底までアルコー....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
発達な悪霊どもが、洪水の如くそこから浸入する虞がある。 問『然らば国家の大祭日、国民的記念日等も有害か?』 祭日の悪用――必ずしも有害とは言わぬ。すべては祭日....
青春論」より 著者:坂口安吾
る。 僕はかような考え方を決して頭から否定する気持はない。むしろ甚だユニックな国民的性格をもった考え方だと思うのである。 実際、思ってもみなさい。このような....
邪教問答」より 著者:坂口安吾
后服などと天皇というものが特別な人柄であるような何かゞ残っている限り、天皇自らが国民的邪教の教祖たる性格をとゞめていることを意味している。 大正年間、僕が小学....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
あった世界資本主義に対抗するため軍備の力が必要だった。しかし、その軍事的性質は、国民的解放の意義が失われ過ぎ去った後までも存続し、日清、日露の戦争に勝利を博する....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
いうスローガンがベタベタ書かれてあって少くも蒋介石氏勢力範囲の南方支那だけは大分国民的自覚を持って来たらしいと感ぜられたことや、そんなことに一切お構い無く各国で....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
れ、立憲政体もいよいよここに確立され、その翌年、帝国議会も開催され、多年にわたる国民的要求もよほど充たされることになったのであるけれども、ただ国民の道徳的風儀の....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
また独り日本ばかりの問題でもない。総ての公平な判断や真実の批評は常に民族的因襲や国民的偏見に累わされない外国人から聞かされる。就中、芸術の真価が外国人の批評で確....
火夫」より 著者:カフカフランツ
思いついた最初の具体的な言葉が〈不正直さ〉というものなのだろうか。おそらく、彼の国民的偏見などということではなくて、非難はこの点に向けられなくてはならなかったの....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
会もいよいよ十七日召集ということになりました。今回開かれる国会は、安保条約改定の国民的な処置をつけるための解散国会であろうと思うのであります。この解散、総選挙を....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の比は一対八乃至一対十であった。 5、戦略の大変化 仏国革命に依って生まれた国民的軍隊、縦隊戦術、徴発給養の三素材より、新しき戦略を創造するためには大天才の....