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国津神
「国津神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国津神の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
き事。 右の条々、謹んで相守り申すべく候。もし違乱に及び候わば、八百万の天津神、
国津神、明らかに知ろしめすべきところなり。よって、誓詞|如件。」 信州、木曾、馬....
「火傷した神様」より 著者:田中貢太郎
一 天津神
国津神、山之神海之神、木之神草之神、ありとあらゆる神がみが、人間の間に姿を見せて....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
は出で給わなかったのである。そしてこれらの先住民族の首領と仰ぐものを、古史には「
国津神」と称している。 天孫瓊々杵尊の日向に降臨し給うや、
国津神たる事勝国勝長....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
対夷政策の実際を見れば明らかである。またこれを古伝説に徴するも、天孫降臨以来代々
国津神の女を妃と択び給うたとある。
国津神はすなわち先住民で、その相互の関係は、天....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
ってその名の起原を古しというか。既に少彦名命の研究にも一寸述べておいた様に、我が
国津神の中に久久都彦・久久都媛という二神の名の見ゆることによってである。倭姫命世....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
主神社の条下には、 蓋国主は栗栖の訛なり。湯浅村|顕国神社も此神を勧請せるにて、
国津神とも唱ふ、……名所図会云、『国主神社は古くより久授呂宮と云ひ伝ふ。久授は国....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
程度のものではあるが、これを民族上より観察すれば、我が国において、天津神の系統と
国津神の系統とが、渾然融和して区別なきに至った道筋を示すものとして、尊重せねばならぬものではあるまいか。....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
と解せられる。 我が神代の古伝説によっても、天津神系統の天孫民族は現界を掌り、
国津神系統の先住民族は、幽界の事を掌ると信ぜられていた。大国主神が国土を天孫に譲....
「山の人生」より 著者:柳田国男
という語は、この通り起原の年久しいものであります。自分の推測としては、上古史上の
国津神が末二つに分れ、大半は里に下って常民に混同し、残りは山に入りまたは山に留ま....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ということであります。この雑戸には、先住の土着人すなわち、後に申すところの所謂|
国津神系統の民族や、支那・朝鮮の帰化人の子孫が多い様ではありますが、土着人だから....