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「国清〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国清の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
寒山拾得」より 著者:森鴎外
いるのである。 閭は前日に下役のものに言っておいて、今朝は早く起きて、天台県の国清寺をさして出かけることにした。これは長安にいたときから、台州に着いたら早速往....
婦系図」より 著者:泉鏡花
てせん。勿論お嬢は瑕のない玉だけれど、露出しにして河野家に御覧に入れるのは、平相国清盛に招かれて月が顔を出すようなものよ。」といささか云い得て濃い煙草を吻と吐い....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に骨折る事を妹に約した。残る所は彼女の父の承諾だけであった。彼女の父は田舎の平相国清盛として、其小帝国内に猛威を振うている。彼女と葛城の縁談も、中に立って色々骨....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
分の名誉にかけて作る風が残り、鑚彫で見事な書体で「土州住国光」とか「豊光」とか「国清」とか、古鍛冶に見られるような銘を刻むことを忘れません。伝統が今も続いている....
私本太平記」より 著者:吉川英治
っちも潮に濡れ光ッている。 この手の足利方は。 細川|顕氏、上杉|重能、畠山国清などで、それに少弐頼尚も、陣のさきに立っていた。 その頼尚は、かねがね、尊....
私本太平記」より 著者:吉川英治
京都から姿を消した。 石堂頼房をつれて河内へ奔り、河内の石川城にいる同族の畠山国清の許にかくれ、南朝の朝廷へ、帰降(降伏)を申し出たのであった。 直義のとっ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
をついで、傑出した弟子は二人あって、ひとりを別源といい、この人は丹後宮津に行って国清寺を興し、大淵は細川家の招聘をうけて、小倉からやがて肥後に移り、現在の熊本に....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
すぎない。 時代の主流は、なお、都にあった。特に、後白河法皇のおわす院と、平相国清盛が一門平氏の上にあった。けれど、やがて崩壊をきたす危殆の素因も、また、華や....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
に滞在するうちに、かの地の肉食の風に習い、帰朝の後もその風習をつづけたが為に、神国清浄の国風に違うところから、エタとされたものだと云っている。ともかく肉食が差別....