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「国王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

国王の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
の中をごらんください。――」 「これはワグネルではありませんか?」 「そうです。国王の友だちだった革命家です。聖徒ワグネルは晩年には食前の祈祷《きとう》さえして....
オシャベリ姫」より 著者:かぐつちみどり
不思議に思っているのです。私は昨夜不思議な夢を見ました。その夢の中で私はクチナシ国王の一人子と生れましたが、生れた時から口があるためにいろいろ両親に心配をかけま....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
これに加えて、傭兵の時代とちがい、ただで兵隊を狩り集めて来るのですから、大将は国王の財政的顧慮などにしばられず、思い切った作戦をなし得ることとなったのでありま....
火星兵団」より 著者:海野十三
そうしてまた、なぜおれを、そのようなひどい目にあわせるのか」 「おだまりなさい。国王の命令です」 「そんなはずはない。国王は、おれと相談のうえでなければ、すべて....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
原形なる女帝がなお多くあらせられたのではあるまいか。 沖縄では、明治の前までは国王の下に、王族の女子あるいは寡婦が斎女王同様の為事をして、聞得大君(ちふいぢん....
火星の芝居」より 著者:石川啄木
だ。止せよ』 『その花道を、俳優が先ず看客を引率して行くのだ。火星じゃ君、俳優が国王よりも権力があって、芝居が初まると国民が一人残らず見物しなけやならん憲法があ....
南極の怪事」より 著者:押川春浪
の名は瑠璃岸国と口碑に伝えられているが、この国の最も盛んなりし頃、一人の好奇なる国王あり、何か物に感じたことでもあったものと見え、あるとき国中の材木を集めて驚く....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
人の事については附録で述べる)。 それで王立協会の目的はというと、一八〇〇年に国王の認可状の下りたのによると、「智識を普及し、有用の器械の発明並びに改良を奨め....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
しい物語をしはじめた。娘は、名を“Nae-a”という。 「私は、ながらくサモアの国王をやっている“Tamase”の孫です。ところが、どういう訳でしょうか、ドイツ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
せがんで、西洋のお化けの話や、お化けの芝居の話を聞かせてもらうと、叔父はいつでも国王がお化けと問答をする話と、国王の息子が父の幽霊に出逢う話とを繰返して聞かせて....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
その地に属するところの平民がある。で、その華族家と家属及び平民との関係はほとんど国王と人民との関係のようなもので、その平民を生殺与奪するところの権利はもちろんそ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
混入せり。 政教子、一日英文にて日本の事情を批評せるものを読み、その中に「日本国王の祖先は神にして天より降りたるものなり。ゆえに、今に至りて国民一般に天皇を呼....
西航日録」より 著者:井上円了
に人の力をかんがみる。生物の起源は自然にもとづくものである。ダーウィン翁の骨は英国王の廟前の地にあり、名を学界の歴史の中にとどめている。ねがわくは君の永久に地下....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
義務がある、夫としては妻に対して尽くすべき義務がある。これと同じく、国民としては国王に対して尽くすべき義務がある。これすなわちロイヤルティーである」と申した。 ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
転し、よく錯綜せる軍事、外交の問題を処理して大功を立てたのでその名望は高まった。国王の信任はますます加わり、一八六六年普墺戦争勃発するや六月二日「参謀総長は爾後....