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国益
「国益〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国益の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
易と申し候えば品物に限り候よう相聞こえ候えども、新規発明の儀など互いに通じ合い、
国益いたし候もまた交易の一端に御座候。諸州勝手に交易いたし候わばその国のもの世界....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
拾って来るんだ。往来の廃物を拾い集めて、博士製造の材料に提供する商売だから非常な
国益だろう。むろん鑑札も免状も、税金も何も要らない。商売往来にも何も無い。天下御....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
ものじゃないですか。……だからこれを犯罪とせずに正当の漁業として認可したら却って
国益になりはしまいか。これを禁止するのは炭坑夫にダイナマイトを使うな……というの....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
。 大阪人が、何故、その富を、こういう風に利用しないか? そこには、金儲けと、
国益と、社会への貢献と、いろいろのものが含まれている。エヂソン一人の発明が、七百....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
無名異《むみょうい》に似て見えるから鉄を含んだ物と判る。鉄をいったついでに今一つ
国益になる事を教えつかわす。 往年東牟婁郡の某々の村を通り、家々の様子を見ると....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
もござりまする。第五に、それを、従来より黙認致しておりまする。第六に、密貿易は、
国益になることにござりまする。第七に、禁を破ることとはいえ、幕府を危くすることと....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
は事変り、きわめて穏健で、親和的で、実利的であった。つまり、ひとえに貿易を興し、
国益を図ろうとする経済的な画策だったのである。 秀吉が九通しか許さなかった御朱....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
べん唱えながら摩するときは、種々奇怪なることを呈する由、云云」とあり。また、肥後
国益城郡、柴垣氏の報知によるに、やや以上の仕方と異なるところあれば、左に掲ぐ。 ....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
なって、愚にも付かない理屈を並べている者から見ると、どんなに気が利いていて気楽で
国益になるか知れない、大気焔はこの位で切り上げて、舞台を平ヶ岳の紀行にぶん廻す、....
「三国志」より 著者:吉川英治
いは巴蜀とひろく呼ばれていた。 実に遠い旅行だった。張松は日を経て、ようやく故
国益州へ帰ってきた。 すでに首都の成都(四川省・成都)へ近づいてきた頃、道のか....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
えている。常に赤い著物で赤い馬車に乗り、銀座街を乗りまわしていたものである。一時
国益新聞というのをやり、二六新聞と張り合って、ひどいけんかをしたものである。代議....