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国策
「国策〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国策の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
うな様子を装っていた。そして閣下をまた元のようにテーブルの前に坐らせると、醇々と
国策問題を述べだしたのであった。 「さあ、ミルキ閣下。わが国は今日より非常推進を....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
昭和十五年五月二十九日京都義方会に於ける講演速記で同年八月若干追補した。 戦争は武力をも直接使用して国家の
国策を遂行する行為であります。今アメリカは、ほとんど全艦隊をハワイに集中して日本....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
だ早かろうぞ。それにつけても大老は、井伊殿は、立派な御最期だった。よかれあしかれ
国策をひっ提て、政道の一線に立つものはああいう最期を遂げたいものじゃ。羨やましい....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
)新体制への発足《ほっそく》であった。 廃品回収屋さんといえば、今は、りっぱな
国策商売である。この物資不足の折柄《おりから》、むだにすてられようとする物や、使....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
公の希望に従って、貴女は洋装をしてもらわねばならない。明朗な娘になるのです。いま
国策で問題になっているが、これも仕事のうえのことだから、ひとつ思い切って猛烈なパ....
「三月三十日」より 著者:太宰治
を思えば、ぎゅっと真面目になり、浮いた気持もなくなります。 私のような、頗る「
国策型」で無い、無力の作家でも、満洲の現在の努力には、こっそり声援を送りたい気持....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
ペンクは名実共にゲハイムラートであって、時々カイザーから呼立てられてドイツの領土
国策の枢機に参与していたようである。今日はカイザーに呼ばれているからと云ったよう....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
日本の現実だ。日本官界の現実は亡国の相であり、又、戦争中の軍部、官界、軍需会社、
国策会社も、まったく清朝末期の亡国の相と異なるところがない。 街頭にパンパンは....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
う書物のなかで、十六世紀のフランス語と十七世紀になってからのフランス語とを、ただ
国策としての「言葉の純化」という立場からだけでなく、時代精神の推移に伴う著しい心....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
ょこまかと、なんとなく活動役者の高勢実乗に似ている。そんな風な男から、日本の経済
国策が生まれてくるのだ。 二、三年前藤原は鐘紡の津田の向こう脛をかっ払っておい....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の両管領との合戦記は、馬琴が失明後の口授作にもせよ、『水滸伝』や『三国志』や『戦
国策』を襲踏した痕が余りに歴々として『八犬伝』中最も拙陋を極めている。一体馬琴は....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
富ますべからず。果たしてしからば、わが国を富ますの法は、政教子の唱うるところの富
国策を用うるよりほかなし。 船、玄海を渡りて馬関に近づくに及び、その雲容山影の....
「快走」より 著者:岡本かの子
服で済ますのよ」 道子は顔も上げないで、忙がしそうに縫い進みながら言った。 「
国策の線に添ってというのだね」 「だから、着物の縫い直しや新調にこの頃は一日中大....
「俗臭」より 著者:織田作之助
らしいのである。が兎に角、彼はまるで口笛を吹くような調子で議会政治を論じ、序でに
国策の機微にも触れ、いってみれば一角の政客の風格を身辺に漂わしていた。不思議に、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
わしむ。 一 天皇を中心と仰ぐ東亜連盟の基礎として、まず日満支協同の完成を現時の
国策とす。 二 国防とは
国策の防衛なり。即ち、わが現在の国防は持久戦争を予期して....