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土の神
「土の神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土の神の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ある、あの、「もの言はじ、父は長柄の……」の人柱のこと! 大きな土木工事には、
土の神、木の神の御霊《みたま》を安んぜしめるために、人柱をささげるということは、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
間ではない。これから俺の申すところをきいて、十|分に修行を積まねばならぬ。俺は産
土の神から遣わされた汝の指導者である、と申しきかされた。その時俺ははっとして、こ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ん、寝ていたお米がムクムクと起きだし、あたしがあまり哀れな死にようをしたので、冥
土の神さまが憐れんでしばしの暇をたまわり、お米の身体を借りて金三郎さまと契りまし....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
んで、木の神|久久能智神というのがある。日本紀の一書には、やはり山の神・野の神・
土の神などと並んで、木の神等を句句廼馳と号すともある。しかるに延喜式の祝詞には、....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
よって揺るがされており、ソクラテスとしてはむしろこの植民地思想に対してギリシア本
土の神託の信仰を復興しようとしたのだとさえ言われているのであるが、しかし彼の死刑....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
そはさながらに、物に礙げられずして、
かしこなる高き境の我物にのみなれればなり。
土の神等グノオメン
こゝに小走に馳せ出づる小さき群あり。
対をなし、連れ立ちて行....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へささげているのだ。道誉のごとき男、尊氏のごとき者と、同列であってはならない。産
土の神も照覧あれ願文の誓いはきっとつらぬいてみせよう。――ここにただ尊氏をさえ滅....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
敵地の伊丹城中に潜伏し、たとえいかなる臥薪嘗胆の苦難をしのぶとも、八幡大菩薩、産
土の神も照覧あれ、臣等の一命に代えても、かならず官兵衛様の身を救い出してみせる」....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
はなおご本名と思うものは諱み憚っている。ことに農民に至っては、村にただ一つある産
土の神の御名さえ知らず、ただお宮といい明神さんといってすませ、その他の神々でも山....