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土中
「土中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
チノ』独リトナリタレドモ、『パチノ』マタ病ミ、命数ナキヲ知リ自ラ特製ノ棺ヲ造リテ
土中ニ下リテ死ス――それからもう一つの文書は比較的新らしいものですが、これには―....
「河明り」より 著者:岡本かの子
の外、郷愁が起る毎に、この土に護謨の苗木を、特に一列一列植えるのです。妄念を深く
土中に埋めるのです」 その苗木の列には、或は銀座通とか、日比谷とか、或は植主の....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
う農民は、一種の毒薬を作って暴利をむさぼっていた。 それはたくさんの蛇を殺して
土中にうずめ、それに苫をかけて、常に水をそそいでいると、毒気が蒸れてそこに怪しい....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
」 天師は大きい甕のなかにかの魚を押し籠めて、神符をもってその口を封じ、県衙の
土中に埋めてしまった。 そのときに、魚は甕のなかからしきりに哀れみを乞うと、天....
「骸骨館」より 著者:海野十三
こそ、かねて捜査中の五百万円のダイヤの入った箱を盗った犯人であった。彼がその箱を
土中から持ち出そうとしたとき、ちょうどうまく骸骨おどりにぶつかって、胆をつぶして....
「恐竜島」より 著者:海野十三
う》の方へ歩きだした。 五十メートルぐらい歩いたとき、そのにわかに出来た川が、
土中にすいこまれているのを見つけた。そこはたくさんの木がたおれて重なりあっている....
「超人間X号」より 著者:海野十三
だろうと思われるほどの、気味のわるいしゃがれ声であった。それは、死体となって一度
土中にうずめられた人間が、その後になってとつぜん生きかえり、自分で棺桶《かんおけ....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
等が飛び出した川からピー堡塁に至る間に、『伏せ』の構えで死んどるもんもあったり、
土中に埋って片手や片足を出しとるもんもあったり、からだが離ればなれになっとるんも....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
。 地下戦車は、すさまじく土をはねとばしながら、すこしずつ、斜面《しゃめん》の
土中《どちゅう》につきすすんでいった。 「やるやる、すごいぞ」 そのうちに、土....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
B種弾と二つに分れているんだ。まず初めにA種弾をどんどん墜とすのさ。すると爆弾は
土中で爆発すると、中からA液が出て来て、それが地隙や土壌の隙間や通路などを通って....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
らゆる底が調べあげられた。そして石膏で模型が作りあげられた。その結果、この怪物は
土中から出てきたのではないことがあきらかとなった。 現場の写真が何十枚となくう....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
る子だったから。 「その大きい硬いものって、何だったの」 「それが分らないのよ。
土中に深く入っていて、中々掘りだせないんですって」 ユリ子は悲しそうに首をたれ....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
隙さえあれば山野の中にただ一人で分入るのであった。 「暖国には樹上の家、寒国には
土中の室、神代には皆それであった」 土地の者にも土室が好い事を勧めていた。この....
「丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
水田となっている元の丹那沼の中からは、時々|神代杉を掘出すという事から始まって、
土中から掘出し物をする話しが土地の者の口から出た。田代の古城跡から武器が出たとか....
「妖怪学」より 著者:井上円了
火生土という。人あるいは曰く、『地震うとき、破裂して火出ずることあり。これ、火の
土中に含めるなり。なんぞ土生火といわざる』と。その説、理あるに似たれども、いまだ....