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土塁
「土塁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土塁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
支那人だけじゃなかった。兵士達自身が、綿々と連続せる鉄条網と、万里の長城のような
土塁を見かえして、われながら、自分の作業の結果にびっくりした。これが、支那兵を撃....
「鷲」より 著者:田中貢太郎
とがあった。台場とは藩政時代に外夷に備えるために築いた砲台で、小山のようになった
土塁の上には大きな松などが生えていた。私達はその台場の南側の草原で旗奪をやった。....
「三国志」より 著者:吉川英治
令を発すると、陸上に組んである多くの櫓や、また、何町という間、布き列ねてある楯や
土塁の蔭から、いちどに飛箭の暴風を浴びせかけた。 両軍の射交わす矢うなりに、陸....
「三国志」より 著者:吉川英治
て来る戦況を聞いていた。 「上陸したお味方は、すでに対岸の要所要所、陣屋を組み、
土塁を構築しにかかっています」 すると、第二第三とつづいてくる伝令が云った。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
理をついて「降伏して出る者はみな助けん。正成以外はその罪を問わず」という矢文を、
土塁や竹楯の内へむやみに射こんでみたが、それにもなんの反応はない。 「やめろ、や....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
をなしており、上の台地は、さらに三段階となって、根小屋、高やぐら、一から四までの
土塁曲輪を形成している。 公綱と共に、きのう着いたばかりの新手の友軍は、 「宇....