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土手っ腹
「土手っ腹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土手っ腹の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ですが、なにしろ物騒ですから暗い晩などに外をあるくのは兢々もので、何時だしぬけに
土手っ腹を抉られるか判らないというわけです。文化のころの落首にも『春の夜の闇はあ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
も押っ放り出して、自分でわッと言って駈けつけますと、居処が少しずれて、バッタリと
土手っ腹の雪を枕に、帯腰が谿川の石に倒れておいででした。(寒いわ。)と現のように....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
黐棹槍の高坂流、翼を突き通してくれべえかな! それ行くぞよ胸板だぞ! 今度は腹だ
土手っ腹だ! アリャアリャアリャアリャ大鳥大鳥!」 喚きながら詰め寄せる。小四....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
たんだからね。ジタバタしたって最う駄目だよ。それとも無理に出るつもりなら、匕首を
土手っ腹へお見舞いするよ」 「まあお待ち」と老人は云った。「私はそんな香具師じゃ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、『今夜もまたやり損じた。おまけに嬶が大きな声を出しゃあがったから、自棄になって
土手っ腹をえぐって来た』と、こう云うんです。大哥の前ですが、わたしはふるえて、し....