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在り処
「在り処〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
在り処の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
というのを幸いに、漁舟《ぎょしゅう》を盗んで、黒船へ投じようとした。が、昼間舟の
在り処を見定めて、夜行って見ると、舟は何人《なんびと》かが乗り去ったとみえて影も....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
。彼は逸る心を抑えながら、直之進が再び籠に乗るのを待ったのである。 彼は、敵の
在り処を突き止めると、小躍りしながら、すぐ京を立って、伏見から三十石で大坂へ下っ....
「易の占いして金取り出したること」より 著者:南方熊楠
分の金を隠しおき、わが易占を善くするを知って、われがここに来るを俟《ま》ってその
在り処を妻子に告げしむるよう謀らい置いたのだ、その金高は五百斤で、青瓷に盛って堂....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
しているために見物には何の感動をも与え得ないヘッポコ役者の表現法とは、その根底の
在り処が違うのであります。 彼等名優がどうしてこのような不可思議な術を弄する事....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
意味を理解するであろうと思う。願うところは生活技術の今後の攻究に由って、国の病の
在り処がよくわかり、従って皆さまのやさしい心配が、結局政治の上に顕われてくること....
「どら猫観察記」より 著者:柳田国男
続いて居た。白勝ちの赤毛の斑で、顔の至って平めなのが特徴であったが、今以てぶちの
在り処まで略々同じ猫が、次から次へと代を重ねて居る。宅の大きい娘が生まれるよりも....