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「在官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在官の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
実は朝倉家に居る間も手紙の代筆などを頼んで見たが流石『秘書官』の著者だけに、己が在官中に使って居た書記よりも筆蹟文章ともに旨い。是から日々此の家へ来て幽霊塔の修....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
し、親のピサロには、どうあっても同感出来ない。印象画派生き残りの唯一の巨匠で、現在官展の元老であるピサロは貧乏ではあるまい。十分こどもに学資を与えられる身分であ....
連環記」より 著者:幸田露伴
である。勿論俗界の仕事師ではなかったから、大した事跡は遺さなかった。文筆の業も、在官の時、永観元年の改元の詔、同二年、封事を上らしめらるるの詔を草したのを首とし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ッパ》までも乗切ることはできないか。駒井はこれをやりたかったのです。もし、駒井の在官当時にこの船が出来たならば、駒井は当時、あの時の木村摂津守の役目となり、自家....
次郎物語」より 著者:下村湖人
小関というのは、古い文部|官僚で、こちこちの国家主義者としてその名が通っており、在官中から「興国青年塾」という私塾を腹心の教育家に経営させ、退官後は、自らその指....
魔都」より 著者:久生十蘭
。浅草の金竜館で後の氏原芳家などと一緒にテナーの真似事をしていたが、安南の行政駐在官《レビゾーレ》に栄転した父に従ってその地へ行き、間もなくこの小説中に「カーマ....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
路を指示するが如きは、はなはだ佳《よ》しといえども、その総理教員なる者は、以前は在官の栄誉を辱《かたじけの》うしたる身分にして、にわかに私立の身となりては、あた....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
り。しかるにいまわが国において一もその体をなしたるものなし。 政府一新の時より在官の人物、力を尽くさざるにあらず、その才力また拙劣なるにあらずといえども、事を....
四十年前」より 著者:内田魯庵
芸術的理解に富んでいた。 野の政治家もまた今よりは芸術的好尚を持っていた。かつ在官者よりも自由であって、大抵|操觚に長じていたから、矢野龍渓の『経国美談』、末....