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「在所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜行巡査」より 著者:泉鏡花
自家が確定せし平時における一式の法則あり。交番を出でて幾曲がりの道を巡り、再び駐在所に帰るまで、歩数約三万八千九百六十二と。情のために道を迂回《うかい》し、ある....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
迫の際この望みは容れられたので、彼は弓と槍と稲妻という武器を提げてティアマートの在所を捜しあて、これに一つの網を投げかけた。ティアマートが巨口を開いてマルドゥク....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
乱をおこすおそれがあります」 「いや、無電を出すことを許せば、わが飛行島大戦隊の在所を、敵に知らせるようなものじゃ。そいつは絶対に許すことができぬ」 リット提....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
しばらく往来もなかったのである。 八 「……おう、宰八か。お爺、在所へ帰るだら、これさ一個、産神様へ届けてくんな。ちょうどはい、その荷車は幸だ、....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
の拍子を添え、川浪近くタタと鳴って、太鼓の響に汀を打てば、多度山の霜の頂、月の御在所ヶ|嶽の影、鎌ヶ嶽、冠ヶ嶽も冠着て、客座に並ぶ気勢あり。 小夜更けぬ。町|....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
ましてから、それでも蕎麦かきをして食べてみよう、とそう言いましてね、ちょうど父の在所から届きました新蕎麦の粉がありましたものですから、私が枕頭で拵えました。父は....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
白鷺のあかんぼには、博物にほとんど無関心な銑吉も、聞きつつ、早くまず耳を傾けた。在所には、旦那方の泊るような旅館がない。片原の町へ宿を取って、鳥博士は、夏から秋....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ぜさした、振出しの、有平、金米糖でさえ、その可愛らしいお口よごしじゃろうに、山家在所の椎の実一つ、こんなもの。」 と、へぎ盆も有合さず、菜漬づかいの、小皿をそ....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
、目黒などへ行くのである。 見れば青物を市へ積出した荷車が絶えては続き、街道を在所の方へ曳いて帰る。午後三時を過ぎて秋の日は暮れるに間もあるまいに、停車場の道....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
方角も定まったので、どの道暗がりの中を、盲目覗きではあるが、扉、窓、卓子、戸棚の在所などがしっかり知れる。 上に、その六月目、七月目の腹籠、蝮が据置かれた硝子....
星女郎」より 著者:泉鏡花
して、熟と瞻る内に、花吹雪がはらはらとして、それっきり影も見えなくなる、と物干の在所も町の見当も分らなくなってしまった。……が、忘れられん、朧夜にはそこぞと思う....
些細な事件」より 著者:井上紅梅
わたしは在所から都の中に飛込んで来て、ちょっとまばたきしたばかりでもう六年経ってしまった....
良夜」より 著者:饗庭篁村
ほどの大功業を建てるか、天下第一の大学者とならんと一詩をのこして新潟の学校を去り在所にかえりて伯父に出京の事を語りしに、伯父は眉を顰め、「東京にて勉学の事は我も....
錦紗」より 著者:犬田卯
しではしようあるめえから、とにかく何に使うばって、その銭はとっておけな。」 「駐在所へだけは届けておこうかな。」 彼女はそう言いながら起ち上る拍子に畳の上の五....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
うしても四俵不足している。「やられた!」いまさらのようにびっくりして、村の巡査駐在所へ自転車を飛ばした。 するとどうだろう、その途中、××屋という白米商の軒下....