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地びた
「地びた〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地びたの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オシャベリ姫」より 著者:かぐつちみどり
をゆるめて、手真似でどこかへ逃げるように王子に教えておられるようです。 王子は
地びたへ両手をついてお礼を云いました。 そのうちに、お妃は涙を流しながら王子と....
「若返り薬」より 著者:海若藍平
に入れました。と思うと、そのままあと形も無く消え失せて、あとには三粒の赤い丸薬が
地びたの上にころがっているばかりでした。 太郎さんは夢を見たように驚いて、暫く....
「金太郎」より 著者:楠山正雄
さかりをほうり出して、いきなり熊に組みつきました。そして足がらをかけて、どしんと
地びたに投げつけました。熊はへいこうして、両手をついてあやまって、金太郎の家来に....
「八幡太郎」より 著者:楠山正雄
もむごたらしい、おどしてやろうと思って、弓に矢をつがえて、わざときつねの目の前の
地びたに向けて放しますと、矢は絃をはなれて、やがてきつねのまん前にひょいと立ちま....
「夢殿」より 著者:楠山正雄
ました。日羅はあわてて履もはかず駆け出してお後を追いかけました。そして太子の前の
地びたにぺったりひざをついたままうやうやしく、 「敬礼救世観世音菩薩。妙教流通東....
「物のいわれ」より 著者:楠山正雄
それでも強情に一|間ばかり登りましたが、とうとう一息につるりとすべって、ずしんと
地びたにころげ落ちました。 すると次郎が上から、 「ばかな山姥だなあ、びんつけ....
「雷のさずけもの」より 著者:楠山正雄
くる日、自分の体の三|倍もあるような大きな石をかかえてほうり出しますと、三|尺も
地びたがめり込んだので、和尚さんはびっくりして、この子はただものでないと思いまし....
「人馬」より 著者:楠山正雄
顔になりました。みるみる体が馬になって、たてがみが立って、しっぽがはえて、手足を
地びたにつけて、ひょいと立ちますと、もうそれはりっぱな四|本の足になって、砂をけ....
「ヘンゼルとグレーテル」より 著者:楠山正雄
ぼろぼろにくずしました。そして、おりおり立ちどまっては、そのくずしたパンくずを、
地びたにおとしました。 「おい、ヘンゼル、なんだって立ちどまって、きょろきょろみ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
この男は、ごく軽く夜番の鼻をつつきますと、夜番はからだの平均を失って、ながながと
地びたにたおれて、死んでしまいました。鼻をつついた男は、びっくりしたのしないので....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
くれ上がりました。ところで、旅なかまは、れいの三本のむちで、びしびしと、それこそ
地びたにぽたりぽたり、血のしずくがしたたりおちるほどぶちましたから、もうあぶなく....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
そのいきはだんだんこくなって、やがてちいさい、きゃしゃな天使になりました。それが
地びたにつくといっしょに、どんどん大きくなりました。天使たちはみな、かしらにはか....
「ジャックと豆の木」より 著者:楠山正雄
大男が、切れた豆のつるをつかんだまま、大きなからだのおもみで、ずしんと、それこそ
地びたが、めりこむような音を立てて、落ちてきました。そして、それなり、目をまわし....
「一寸法師」より 著者:楠山正雄
ました。鬼は苦しがって、 「あッ、いたい。あッ、いたい。こりゃたまらん。」 と
地びたをころげ回りました。そして苦しまぎれにかっと息をするはずみに、一寸法師はま....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ら、飛ぶ日はないぞよ。
双方の合唱者
こっちが峠を廻って飛ぶ時、
勝手に
地びたをいざってまごつけ。
見渡す限の草原に
今来てひろがる魔女の群。
(皆々....