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「地位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の持ち主である。のみならず彼女の服装とか、或は彼女の財産とか、或は又彼女の社会的地位とか、――それらも長所にならないことはない。更に甚しい場合を挙げれば、以前或....
手紙」より 著者:芥川竜之介
も一人《ひとり》の人をその人としてだけしか考えられません。家族とか財産とか社会的地位とか云うことには自然と冷淡になっているのです。おまけに一番悪いことはその人と....
或る女」より 著者:有島武郎
たら……なったとしてもそれは悪い結果という事はできない。岡は病身ではあるけれども地位もあれば金もある。それは愛子のみならず、自分の将来に取っても役に立つに相違な....
外科室」より 著者:泉鏡花
めば必ず一条の紛紜《ふんぬん》を惹《ひ》き起こすに相違なきも、病者に対して看護の地位に立てる者はなんらのこともこれを不問に帰せざるべからず。しかもわが口よりして....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
が三年《みとせ》の間|夢寐《むび》も忘れざりし欣さんならずや。渠はその学識とその地位とによりて、かつて馭者《ぎょしゃ》たりし日の垢塵《こうじん》を洗い去りて、い....
弓町より」より 著者:石川啄木
とく、しかく我々に「必要」な詩ということである。――こういうことは詩を既定のある地位から引下すことであるかもしれないが、私からいえば我々の生活にあってもなくても....
婦系図」より 著者:泉鏡花
「勿論人を見てするこッた、いくら媒酌人をすればッて、人ごとに許しゃしない。そこは地位もあり、財産もあり、学位も有るもんなら、」 と自若として、自分で云って、意....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
体使用/長い時間の諸周期/カルデア人の観測と測定/エジプト暦/エジプト天文学者の地位/ピラミッドの計量/支那人の宇宙観/道教/列子の見方/孔子の教え ※ 泰西の....
猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
だの紅色だの又は紫|抔を愛するものは之に中し、緋や赤を好む者は子供か又は劣等なる地位に居るものと言うて良い、扨て是から猫は如何なる染色を好むかに就て述べるのであ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
時を待つべきであると言って亡くなられました。と申しますのは、戒壇は日本が世界的な地位を占めるときになって初めて必要な問題でありまして、足利時代や徳川時代には、ま....
黒百合」より 著者:泉鏡花
容貌と、風采と、その品位をもってして誰がこれを諾わざるべき。拓が身をもってお雪と地位をかえたとすれば、直ちに我を棄てて渠に愛を移すのは、世に最も公平なことである....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ど後れ、帰幽後ざっと八十|年位にしかならぬとのことでございました。父親は相当高い地位の大宮人で、名は狭間信之、母親の名はたしか光代、そして雛子は夫婦の仲の一粒種....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ばかりでなく、礦物の標本を順序よく整理したりして、覚書に定めてあるより以上の高い地位を占めているつもりで働いた。 ファラデーが助手になってから、どんな実験の手....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
功臣の末班に列して爵位の高きに居り、俸禄の豊なるに安んじ、得々として貴顕栄華の新地位を占めたるは、独り三河武士の末流として徳川|累世の恩義に対し相済まざるのみな....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
過ぎざるも、持久戦争に於ては武力の絶対的位置を低下するに従い、財政・外交等はその地位を高む。即ち、前者に在りては戦略は政略を超越するも後者に在りては逐次政略の地....