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地価
「地価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地価の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
以上諸君から収めるのは、さすがに私としても忍び難いところです。それから開墾当時の
地価と、今日の
地価との大きな相違はどうして起こってきたかと考えてみると、それはも....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
。廃《すた》りし市邑《しゆう》はふたたび起りました。新たに町村は設けられました。
地価は非常に騰貴《とうき》しました、あるところにおいては四十年前の百五十倍に達し....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ば合祀に及ばずと令したるはるか後に、いずれも維持困難なりと詐《いつわ》り、樹木も
地価も皆無なる禿山頂へ、その地に何の由緒なき無格社金毘羅社というを突然造立し、村....
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
息子の学資に畠の一部を売る場合――秋に入ると一と雨ごとに涼しくなる、そんな風に、
地価は、一つの売出し毎に、相場がだん/\さがった。 そんな土地を、親爺はあさり....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
曩時の純農村は追々都会附属の菜園になりつゝある。京王電鉄が出来るので其等を気構え
地価も騰貴した。儂が最初買うた地所は坪四十銭位であったが、此頃は壱円以上二円も其....
「転機」より 著者:伊藤野枝
ってここを立ち退いては、もう私共は全くどうすることもできないのです。収用当時とは
地価ももうずいぶん違ってますし、その収用当時の
地価としても満足に払ってくれないの....
「犬三態」より 著者:宮本百合子
、二年に新しい屋敷がどんどん出来た。坪二百五十円であるとか、それではこの辺一帯の
地価に対して高すぎる、だから売れない。そんな噂があって、区画整理した分譲地もそこ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
前から)ずっと海辺に近くまで何か海軍の方の大工場が立つのだそうです。七円であった
地価が二十円となりました。そして、あの家の裏に十二間道路が出来るそうです。従って....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いし、官舎の数だってきまっているし室積が消費面に当るし、野原は一定のところまでで
地価にしろ、すべて飽和する。これは比較的早く飽和するにきまっているし住宅地とすれ....
「生あらば」より 著者:豊島与志雄
逐われて来た人達だった。社会の急激な変化と田舎に於ける収入の困難とは、そして特に
地価と金利との急激な高低は、多くの地方人を都会のうちに逐い込んだ。其処には面倒な....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
あった。 さていささか余談にわたるが、私が新宿に来たこの前後数年間が、あの辺の
地価権利などの変動の最も激しかった時で、新宿変遷史の一端ともなるであろうから、少....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
代ですこし広く買い取って家を建てたのがいつか町中になってしまってうるさくはあるが
地価は騰った。当惑と恭悦を一緒にしたような住居の様子だ。古い母屋の角に不承々々に....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
党派の議員をケシ立てて、S村に鉄道をひかせる。停車場をつける。そうすれば、附近の
地価が上る。宅地にしてしまえば、収入では大したちがいだ。――まず、こんな工合だ。....
「西航日録」より 著者:井上円了
イタリアより十万人、ロシアより十万人、そのほかは旧来のアメリカ人なりという。市中
地価の高きこと、また仰天のほかなし。その中央にては、一坪の売価五千ドルにして、一....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ルの戦略的重要性を強調し、英国はインドの不安を抑え、豪州防衛のために戦略的側面陣
地価値ある同地を、近く要塞化すべきを断じたのであったが、この後、間もなく実現した....