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地名
「地名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
のが常であったが、あとで生姜を見るたびによくその手を思い出した。そして石手という
地名は我々の間ではしばしば癩の隠語として用いられるようになった。 このような環....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
』ノ墓穴ハ頻々タル火災ト時代ノ推移ノタメニ詳カナラザルニ至リ、唯『ギンザ』トイウ
地名ヲ残スノミトハナレリ。マタ『パチノ』ガ『オスミ』と称スル日本婦人ト契リシガ、....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
のは聞かんがいい、聞かんがいい」 と云って、父は妾が何といって頼んでも、故郷の
地名を教えなかった。だから妾は、幼い日の故郷の印象を脳裏にかすかに刻んでいるだけ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
っと、遠い広東省かどこかにあるのであろう) 中国と思えば、ふと「広東省」という
地名が、頭脳の中から飛び出してきた。だが、それ以上に発展しなかった。 (この土地....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
はあ、そうですか。『笑いの海』の『笑い』というのは、どんなことですか」 「それは
地名だよ。伊勢湾の伊勢と同じことだよ。しかし一説に『笑いの海』の黒ずんだ形がなん....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
っている南極地方の地図のうえを、機関銃の先で指さした。そこには、絶望の岬と、妙な
地名が書きこんであった。 「えっ、ここですか。ここは絶望の岬ですよ。いくらなんで....
「流線間諜」より 著者:海野十三
待は外れた、どうも現代に関係のありそうなものが出てこなかった。 「そうだ、これは
地名辞典でひかなければ駄目なのじゃないか」 帆村はそこで、また棚を探しまわって....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
たが、適当の場所を想い出せない。そこでAと仮定した。「今でもアルファベットで人名
地名を書き現わすと、読者の興味を減少するという者が少くはない。今度の俺の投稿では....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の中心舞台で、信乃が生れ額蔵が育った大塚を外にしても神田とか湯嶋とか本郷とかいう
地名は出るが「江戸」という
地名は見えない。江戸城を匂わせるような城も見えない。両....
「山の湯の旅」より 著者:上村松園
○ 信州に発甫という珍らしい
地名の温泉地があります。絵を描く人々や、文士などの間には相当知られているようです....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
笛を取出して吹きすさみつつ、大谷地(ヤチはアイヌ語にて湿地の義なり内地に多くある
地名なりまたヤツともヤトともヤとも云うと註あり)と云う所の上を過ぎたり。大谷地は....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
父、水没す」と。ともに驚然として覚む。とき夜半、なお再び寝眠するに、さらに水没の
地名を呼ぶ。夢況また故のごとし。しかして夢破すれば、時辰儀まさに七時になんなんと....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ことを欲するや切なり。君、速やかにこれを刊布すべし。余、よって懐中日記中より日月
地名を除き去り、もっぱら宗教、風俗に関したる種目のみを取り出だし、一編の冊子とな....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
指、両手十二指あるを見る。船中の一奇観たり。 十三日、晴れ。午前十時入港。その
地名はマンサニヨなり。サリナクルスより六百マイルを隔つ。峰巒草木茂生し、浜頭また....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
だけで本名は明かにされてなかったでしょう。少し差支えがありますから、残念ながら、
地名も御主人の地位も本名も云うことは出来ません。従って大使館であるか公使館である....