地団駄を踏む[語句情報] » 地団駄を踏む

「地団駄を踏む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地団駄を踏むの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
米友が二度舌打ちをして地団駄を踏みました。 これは、米友が二度舌打ちをして地団駄を踏むのも無理のないことで、またしても、道庵先生が米友を出し抜いて、どこか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に大地へ打ちつけました。この男、得意の地団駄です。得意のといっても、誰しも好んで地団駄を踏むものはない。地団駄というものは、残念無念の表情のやり場がなくて、大地....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
して彼の平静の心を奪ったところに、物がある、動く物がある。 いったん舌を捲いて地団駄を踏むと共に、彼は、それに吸いつけられたもののように、一足飛びに飛んで行っ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いつらは風を食《くら》って、もう逃げ去ってしまった、もう一足早かりせば、といって地団駄を踏むものもありました。 「追っかけて行ったけれども、あの勢いに怖れをなし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うことは、疑う余地がありません。 呆《あき》れ返るもの――罵《ののし》る者――地団駄を踏む者――直ぐに追いかけて、あん畜生、とっ掴まえて今度こそはと、マドロス....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
米友が、会所へ馳《は》せ戻って見ると遅かりし、馬はもういないが、たずねてみると、地団駄を踏むがものはない、今のさき出発したが、まだ、この町で買物がある、それで先....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
て、あることないことを云い触らす痩せ浪人! 生かしては置けぬ!」 喚きちらし、地団駄を踏む五郎蔵の心境も、苦しいものに相違なさそうであった。 「やあ汝ら手分け....
魔都」より 著者:久生十蘭
つけておくれ。黙ってれゃアいい気になって、いい加減にしやがれ、女《あま》」 と地団駄を踏む。 踏絵の方は一向平気なもので、ニヤニヤ笑いながら、 「何だ、酔っ....