地形図[語句情報] »
地形図
「地形図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地形図の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
入ってくる谷を登ったがともに乗越附近へ出た。以上四回とも霧の深い日であったため、
地形図の間違っていることだけを知ったのみで正確な谷の位置をつきとめていない。ある....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
る事が判明した。同時に夫のロスコー氏はその従犯で、夫人の命令のまにまに与えられた
地形図を図案化して刺青する技術師に過ぎなかった。又、雇男の東作は、そんな事を全然....
「怪異考」より 著者:寺田寅彦
不思議な事とは思われない。 今問題の孕の地形を見ると、この海峡は、五万分の一の
地形図を見れば、何人も疑う余地のないほど明瞭な地殻の割れ目である。すなわち東西に....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
の山々の影響もそれと認められるように思った。 高層の風が空中に描き出した関東の
地形図を裏から見上げるのは不思議な見物であった。その雲の国に徂徠する天人の生活を....
「伊吹山の句について」より 著者:寺田寅彦
、それほど突兀たる姿をしていないだろうという事は、たとえば陸地測量部の五万分一の
地形図を見ても、判断する事ができる。大垣停車場から、伊吹山頂、海抜一三七七メート....
「地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
「当世物は尽くし」で「安いもの」を列挙するとしたら、その筆頭にあげられるべきものの一つは陸地測量部の地図、中でも五万分一
地形図などであろう。一枚の代価十三銭であるが、その一枚からわれわれが学べば学び得....
「夏」より 著者:寺田寅彦
見して独りで面白がることも出来た。 今年はある目的があって、陸地測量部五万分一
地形図を一枚一枚調べて河川の流路を青鉛筆で記入し、また山岳地方のいわゆる変形地を....
「或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
を丘の頂部《ちょうぶ》近くで見附《みつ》けた。結局《けっきょく》洪積|紀《き》は
地形図の百四十|米《メートル》の線|以下《いか》という大体の見当も附けてあとは先....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
とはいうまでもない。もっともそれが何山であるかは知るを得なかったが、五万分の一の
地形図が刊行されて、皇海山に相当することが判然したのである。 しかし古い図書に....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
の、レイニーア山の方に国立公園を取られてしまい、レイニーア山に関しては、詳細なる
地形図、地質図や、一般民衆向きの、要領を得た説明案内などが出版せられて、世の中に....
「二つの松川」より 著者:細井吉造
北上した所で、ともに天竜川への貢物《みつぎもの》となっているのだ。二つの松川が、
地形図の上で黙示するすばらしい岩壁《フルー》、連続する瀑布、三角州《デルタ》のよ....
「三国志」より 著者:吉川英治
鄭泰が憂えると、 「わしも同感だ」 と、室の一隅で、参謀の幕将たちと、一面の
地形図をひらいていた一老将が、歩を何進のほうへ移してきながら云った。 見ると、....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
合卯之助氏へ手紙を出して、もいちどそこを歩いてもらい、絵もうまい同君の手で一乗寺
地形図と下り松遺跡の図と、二枚の写生をしてもらって東京へ送ってもらった。まだ紙上....