地方版[語句情報] »
地方版
「地方版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地方版の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
で上気してしまっているぼくには、話といっても別に出来ませんでした。が、その翌日の
地方版をみると勇ましく片手を挙げたぼくの写真の下に、≪坂本君は語る≫として次の様....
「親子」より 著者:有島武郎
に落とした灰にも気づかないでいた。彼はしょうことなしに監督の持って来た東京新聞の
地方版をいじくりまわしていた。北海道の記事を除いたすべては一つ残らず青森までの汽....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
いたの」 「いいや、知らなかった。僕は昨夜は十二時を廻って帰って来たんだ、昨夜は
地方版の記事について面倒なことが起って、遅くまで社に残っていたもんだから。……妹....
「火薬船」より 著者:海野十三
いだしたものである。そういっておいて、船長はじっと岸少尉の顔色をうかがっていた。
地方版の記憶から 「日本人を廃業して、ふたたび日本にかえらないというのか。ふん、....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ならぬ、ということを見落しては困るのである。 新聞の営業上の問題としては、東京
地方版のような、読者にとって不快で退屈で迷惑な競争の愚や、学芸方面では匿名評論や....
「能面の秘密」より 著者:坂口安吾
ような突発事が起ったことを想像するより仕方がない。 こういう意味の記事を全国版
地方版ともに写真入りで書きたてた。警察も他社も過失死と見てオツネに一応きいてみる....
「呑仙士」より 著者:夢野久作
いう民政系の新聞社にいる頃、社員で酒を飲まないのは私一人であった。 私と一緒に
地方版の編集をやっていた松石という男は、月末近くなると、茶褐色に変色したカンカン....