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地本
「地本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
またいかな好《よ》い馬を将《も》ち来るも産まるる子は詰まらぬものばかり、さてこの
地本来馬を産せず、アラビヤ辺の商人、毎年数千の馬をこの国へ輸入し法外に贏《もう》....
「東京要塞」より 著者:海野十三
たく更けていた。遠くに中華そばやの流してゆく笛の音が聞える。 丁度そのころ、築
地本願寺裏から明石町にかけて、厳重な非常警戒網が布かれた。 しかし制服の警官は....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
う。(以下十一行削除) 三、仏教大会 七月十七日から六日間に亘って東京築
地本願寺で開かれる第二回汎太平洋仏教青年大会に対して、満州国代表が出席するという....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
て、庭の垣根の常夏の花、朝涼だから萎むまいと、朝顔を添えた女の志を取り受けて、築
地本願寺の墓地へ詣でて、夏の草葉の茂りにも、樒のうらがれを見た覚えがある…… ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
。 僕は古い話で御免を蒙ろう。 文政五年十二月なかばのことである。芝神明前の
地本問屋和泉屋市兵衛の宅では、女房の難産で混雑していた。女房は日の暮れる頃から産....
「帰京記」より 著者:豊島与志雄
ってきた。或は下町の方全焼、或は三越に火災、或は関東地方全滅など、そして私の居住
地本郷千駄木町付近についても、或は本郷区全焼、或は帝大に火災、或は砲兵工廠無事な....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
グドレスにでも、信仰の心を包むことは自由である。草の庵でも、コンクリート建築の築
地本願寺でも、アパートの三階でも信仰の身をおくことは随意である。そういう形の上に....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
としたら、さらに興味が深いであろうという議が起りまして、それが決まると、早速|築
地本願寺で開会することになった。これがすなわち美術協会の新古展覧会の第一回で、明....
「歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
。 四 それは正に、夢想もしない罪科であった。 両国広小路の
地本問屋加賀屋吉右衛門から頼まれて大阪の絵師石田玉山が筆に成る(絵本太閤記)と同....
「上野」より 著者:永井荷風
一とする。 谷中天王寺は明治七年以後東京市の墓地となった事は説くに及ぶまい。墓
地本道の左右に繁茂していた古松老杉も今は大方枯死し、桜樹も亦古人の詩賦中に見るが....
「十日の菊」より 著者:永井荷風
れたるが故となすも、また何の妨《さまたげ》があろう。 二 まだ築
地本願寺側の僑居《きょうきょ》にあった時、わたしは大に奮励して長篇の小説に筆をつ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
の内科では、学長角尾教授の臨床講義の快い口調が扉からもれてきている。 原子爆弾
地本さんは川平岳で草を刈っていた。ここからは浦上が西南三キロのやや斜め下に見おろ....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
、つとにこれが救済改善の事に努力せらるるもの多々これ有り、近く同情融和会の開催築
地本願寺に於いて行われ、遂には帝国議会の建議とも相成り候う事、まことに事宜を得た....
「編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
自分がこの特別号の発行を思い付いたのは、本年二月下旬、東京築
地本願寺で催された同情融和会の折であった。かくて爾来材料の蒐集に着手し、四月にそ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
の月の十七日に、内務省で細民部落改善協議会が開かれますし、二月の二十三日には、築
地本願寺において、帝国公道会主催の同情融和会が開かれました。機会を得たりと私は自....