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地水火風
「地水火風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地水火風の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
って来た車の上も、岸本には忘れがたい記憶の一つとして残っていた。古代の人が言った
地水火風というようなことまで、しきりと彼の想像に上って来たのも、あの車の上であっ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
云った処が、ぴたりと息が絶えれば、何一つ持って行くことは出来やアしまい、四縁とは
地水火風、此の四つで自然に出来ておる身体じゃ、仮に四大(
地水火風)が和合して出来....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
に対立した他の学説に対して峻烈な攻撃を加えているのである。万物が火より成るとか、
地水火風から成るとか、また金は金、骨は骨と、いわゆるホメオメリアより成るとか、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ない眼の弁信に見せるような形をし、 「弁信さん、どうしましょう」 「そうですね、
地水火風のうちに溶かして、空《くう》にしてあげるのがいちばん功徳《くどく》だと思....
「地水火風空」より 著者:豊島与志雄
刻んである、アの字の下半分が磨滅して、古色蒼然としている。キャカラバアと云えば、
地水火風空の意味である。 「この碑の由来を知っているか。」 「知りません。」 「....
「青春論」より 著者:坂口安吾
自己の剣を説くだけの自信と力がなく、徒らに極意書風のもったいぶった言辞を弄して、
地水火風空の物々しい五巻に分けたり、深遠を衒って俗に堕し、ボンクラの本性を暴露し....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
代に、ギリシャに自然哲学者が出まして、宇宙及び人類の生成について考え万物の本源を
地水火風の四元素に帰し、この四元素が離合集散して万象を形成して居るのだという所謂....
「妖怪学」より 著者:井上円了
行の説はひとりシナに起こり、インドならびに西洋にその説なし。しかして、インドには
地水火風の四大の説あり、西洋ギリシアにも四大の説あり。また、近世理化学世に出でて....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
くてはならないのですか。
一体詩人はなんでみんなの胸を波立たせるのです。
なんで
地水火風に打ち勝つのです。
その胸から迫り出て、全世界をその胸に
畳み込ませる諧....