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地腫れ
「地腫れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地腫れの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
、熱も少しは出ていたのであったが、見たところにわかに痔瘻とも判断できぬほど、やや
地腫れのした、ぷつりとした小さな腫物であった。 「痔かも知れないね。」 彼は言....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
縞のある反っ歯が見え、鼻の両側の溝には腫物《はれもの》が出来て、そこら一体に赤く
地腫れさせている。 身動きする毎に、魚の臭いや何やら彼やらがごったになって、胸....
「故郷」より 著者:井上紅梅
じてどんよりと黄ばみ、額には溝のような深皺が出来ていた。目許は彼の父親ソックリで
地腫れがしていたが、これはわたしも知っている。海辺地方の百姓は年じゅう汐風に吹か....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
箱の板を踏みつけてしまったのである。昨日から傷に熱を持って、足の甲は樽柿のように
地腫れがしていた。 (これは、不可抗力な敵だろうか?) 武蔵は、釘に対しても、....