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地角
「地角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地角の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
頭をもたげてい、人類の活動の中心からは見のがされるほど隔たった地球の北端の一つの
地角に、今、一つのすぐれた魂は悩んでいるのだ。もし僕がこの小さな記録を公にしなか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
親たる弾正先生は疾《と》うに世を去り、まさに当代の主人であるべき竜之助殿は、天涯
地角、いずれのところにいるか、但しは九泉幽冥の巷《ちまた》にさまようているか、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
などのために、現地に安住が為《な》し難くなって、それから他領他国へ――或いは天涯
地角へ逃げ走る――ということが順序になっている。他領他国へ逃げ走らんがために、殺....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
と四間に八間くらいの至って貧弱なものであった。それが急に拡張することになって、隣
地角筈一番地を当時の地主武井守正氏に一坪十円で交渉を進めたが、武井氏は二十円を主....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
方、は、僕の眼の下で慌てたが、けっして逃しはしなかった。 夜明けごとに、違った
地角に姿を現わす、神出鬼没の暁の使者、季節の変わるたびごとに、新しい童話を乗せて....