地震加藤[語句情報] »
地震加藤
「地震加藤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地震加藤の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黴」より 著者:徳田秋声
見はかなり込み合っていた。薄暗い舞台の方を伸びあがって見ると、そこにはちょうど、
地震加藤の幕が開いていた。お銀は人の肩越しに、足を爪立てて、花道から出て来る八百....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
ねだりの出るのは定で、いずれにしてもその続きか然らずは音羽屋の弁天小僧、成田屋の
地震加藤なんど、どのみち一つ二つの仰せは承わられる。芸が身を喰う生業なればか、こ....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
大地震で、伏見城の天守が崩壊して圧死者が多かった。この伏見の地震は、河竹黙阿弥の
地震加藤の史劇で有名な地震で、石田三成等の纔者のために斥けられて蟄居していた加藤....
「市川九女八」より 著者:長谷川時雨
く光っている。 「ねえ、お前さん、この雨の工合は、九女八《うち》の芸のような――
地震加藤とか光秀《みつひで》をやる時の――底光りがしてるじゃねえか。木下尚江《き....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
俳優の顔ぶれは八百蔵、女寅、染五郎、新蔵、舛蔵などの青年俳優で、第一回興行は「
地震加藤」と「黒船忠右衛門」と「関の扉」であったが、いずれも好評で、久しぶりで赤....
「火に追われて」より 著者:岡本綺堂
のあいだにも大地の震動はいくたびか繰返された。わたしは花むしろのうえに坐って、『
地震加藤』の舞台を考えたりしていた。 こうしているうちに、日はまったく暮れ切っ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
おいて「勧進帳」の弁慶を勤む。 ○八月、市村座において「桃山譚」を初演。権之助の
地震加藤、大好評。 ○劇場は依然として不振の状態をつづけ、各座いずれも経営に苦し....