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地震学
「地震学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地震学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
。黍団子の勘定《かんじょう》に素早《すばや》い猿はもっともらしい雉を莫迦にする。
地震学などにも通じた雉は頭の鈍《にぶ》い犬を莫迦にする。――こういういがみ合いを....
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
の峡谷に展開して、容易に仰視し得られること、焼岳が盛んに噴煙して、火山学者やまた
地震学者の注意を惹《ひ》き初めたこと、明浄な花崗質の岩盤を流れる谷水の、純碧と美....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
にないような気さえした。 「ねえ、轟先生。さっき先生がおっしゃったことに、私ども
地震学者も火星のことを考えに入れてやらねばまちがいが起るといったような意味が感じ....
「怪異考」より 著者:寺田寅彦
方の地鳴りと同一系統の地球物理学的現象であると仮定すると、それから多少興味のある
地震学上のスペキュレーションを組み立てる事ができる。 ジャンの記録はすでに百年....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
える。 実験室における割れ目の問題が地殻に適用されるとなると、そこには地質学や
地震学の方面に多大な応用範囲が見いだされる。これに関してはかえって地質学者の多く....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
の中にはまじめに百年後の事を心配したものもあったようである。そういう時代に、もし
地震学が現在の程度ぐらいまで進んでいたとしたらその子孫たる現在のわれわれは地震に....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
獅子のいる草原の中にどうも地震による断層らしく見えるものが写っている。あとで
地震学者に聞いてみると、あのタンガニイカ湖付近には実際大地震による断層が縦横に通....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
様である。ノルウェーの理学者が北光の研究で世界に覇をとなえており、近ごろの日本の
地震学者の研究はようやく欧米学界の注意を引きつつある。しかしそれでもまだ灸治の研....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
どの地方でそれが何月何日ごろに当たるであろうということを的確に予知することは今の
地震学では到底不可能であるので、そのおかげで台湾島民は烈震が来れば必ずつぶれて、....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
いうことはそうめったにないと言って安心していてもよいものであろうか。 わが国の
地震学者や気象学者は従来かかる国難を予想してしばしば当局と国民とに警告を与えたは....
「東京要塞」より 著者:海野十三
地響を、どう利用するつもりであろうか。 彼はすぐさま家を飛びだして、帝国大学の
地震学教室に駈けつけた。そこで教授に面会して、携帯用の自記地震計の貸与方を願いい....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
に記録されていないものがおそらくそれ以上に多数にあったであろうと思われる。現在の
地震学上から判断される限り、同じ事は未来においても何度となく繰返されるであろうと....
「工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
心人物の一人として活動した事は明白な事実である。大正十二年関東大震災以前から既に
地震学に興味をもっていたが、大震災の惨害を体験した動機から、地震に対する特殊の研....
「地震雑感」より 著者:寺田寅彦
て地震というものの対象がかくのごとく区々である。これは要するにまだ本当の意味での
地震学というものが成立していない事を意味するのではあるまいか。各種の方面の学者は....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
。そういう意味で学術的に貴いものなら何でも集めて置く、」と書棚の中から気象学会や
地震学会の報告書を出して見せた。こういうものまでも一と通りは眼を通さなければ気が....