地顔[語句情報] »
地顔
「地顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今朝の雪」より 著者:宮本百合子
峯子が素朴なおどろきをあらわして、 「うちの人たち大したものよ」 と云った。 「
地顔とまるきりちがう顔色なんかしてケロリとしているんですもの」 父親が地味な語....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
て、その顔をのぞきこむと、さあたいへん、秘密にしておかねばならないはずの恐ろしい
地顔がはんぶんほど現われているではないか。 「艇長。あなたの顔が――」 と、テ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ろう。くやしかったら、貴様が顔をつつんでいる風呂敷をとって、黒人やわしに、貴様の
地顔を見せろ」 「ば、ばかな!」 と言いすてましたが、声の怪塔王は、そのあとで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
言われると久吉役者がまたよろこびました。たとい面魂は英雄豪傑になっていなくとも、
地顔が綺麗で、女連から騒がれたと言われてみると包みきれない嬉しさがこみ上げて来る....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
走って、宗十郎カブキを伝承するのも、故あることとなります。 俳優の「顔」には「
地顔」と云われたものがあって、今云う素顔ですが、昔の女形は、小屋へ入っても舞台へ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
帰って来たのに。さ、おじさまも早くいらっしゃい」 「やあ、帰られたか」 やっと
地顔に返って、正季がそこを立ち出ると、童子はすぐ後ろへ廻り、彼の腰を押して、トッ....