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「坂下門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

坂下門の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
はっ……」 「すがすがしい朝よな」 ――カラリと晴れて陽があがった。 登城は坂下門からである。対馬守は颯爽として言った。 「供揃いさせい」 「整えおきまして....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
やがてそのあと始末もできたころに、人の口から口へと伝わって来る江戸の方のうわさが坂下門の変事を伝えた。 決死の壮士六人、あの江戸城の外のお濠ばたの柳の樹のかげ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
潜り門を飛びだす。 和田倉門のほうへ行かずに、町奉行の役宅の塀についてトットと坂下門のほうへ駈けながら、うしろを振りかえって見ると、番衆や同心に公事師もまじっ....
加波山」より 著者:服部之総
代から緊密につながったところのブルジョア的生産関係と交通関係に――関東においては坂下門事件・天狗党の幕末から福島・加波山・秩父・静岡の明治十年代自由党左派の決起....
志士と経済」より 著者:服部之総
ってみずから諸戦野に出動する者が続々として認められた点にある。 文久二年正月の坂下門《さかしたもん》事件(それと関連せる輪王《りんのう》寺擁立挙兵策・一橋擁立....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
はない。主幕藩的公武合体運動の頭目たる首相安藤|対州《たいしゅう》を襲撃した彼の坂下門《さかしたもん》事件が、藩士尊攘派の幕末史へのデビューである。桂小五郎《か....
」より 著者:吉川英治
この状態が、どうなるか? という話題だった。大老殺害の記憶が消えないうちに、又、坂下門に、白昼、安藤|対馬守の兇変があった。次の年には、もう大和や上方は、戦だと....