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「坂本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

坂本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
で見ていますと、非常な手紙です。筆を横に取って、仮名で、土佐言葉で書く。今あとで坂本さんが出て土佐言葉の標本を諸君に示すかも知れませぬ(大笑拍手)。ずいぶん面白....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
おしなさいよ」 「いや、そうは行かねえ。少し急ぎの道中だから」 「急ぎの道中なら坂本から碓氷《うすい》へかかるのが順だのに、わざわざ裏道へかかって妙義の山越しを....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
からそっとはいって来ると云うわけです」 「次右衛門は何をしているのだ」 「下谷の坂本で小さい煙草屋をしているそうです。表向きは勘当でも、関口屋の総領で、今の主人....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ出かけて行くというのを知って、帰る途中を待ち受けて、腕ずくで取っつかまえて下谷坂本の安蔵寺という本山派の寺へ連れ込んでしまったのです。そうして、口を利くことの....
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
でも七月の、まだお天道様がカンカンしてる暑い頃のことでして……日本橋の北島町で、坂本という金貸の家が空巣狙いに見舞われたんです。この坂本って家は、主人夫婦に、大....
自叙伝」より 著者:大杉栄
だして吸うようになった。 三 中学校にはいったのと同時頃に、高等小学校の坂本先生というのが、主として軍人の間から寄附金を募って、講武館という柔道の道場を....
食魔」より 著者:岡本かの子
し鼈四郎は夫人が通客であった場合を予想し、もしその眼で見られても恥しからぬよう、坂本の諸子川の諸子魚とか、鞍馬の山椒皮なども、逸早く取寄せて、食品中に備えた。 ....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
めでもあったろうが、ほかにいくらか内在している根拠もあった。 葉子の良人戯画家坂本は、元来、政治家や一般社会性の戯画ばかり描いて居たが、その前年文学世界という....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
し出しました。維新前の妙義町は更に繁昌したものだそうで、普通の中仙道は松井田から坂本、軽井沢、沓掛の宿々を経て追分にかかるのが順路ですが、そのあいだには横川の番....
獄中消息」より 著者:大杉栄
経済学提要、早稲田のマーシャル経済学、およびコンラッドの国民経済学。上記の研究は坂本が持っている筈だ。彼はなお、天界の現象だの、その他科学もののいい本を持ってい....
」より 著者:岡本綺堂
すな。」 「祟っている……。」 「わたくしと同商売の善吉という奴が、ゆうべ下谷の坂本の通りでやられました。」と、金兵衛は顔をしかめながら話した。「善吉は下谷金杉....
」より 著者:岡本綺堂
しまったものと思っていますと、旦那さまと御一緒に江戸へ帰る途中、碓氷峠をくだって坂本の宿に泊りますと、その晩、どこから付いて来たのか、その鼠がわたくしの袂のなか....
三枚続」より 著者:泉鏡花
は人形町通の裏町から出て、その日、日本橋で鉄道馬車に乗って上野で下りたが、山下、坂本通は人足繁く、日蔭はなし、停車場居廻の車夫の目も煩いので、根岸へ行くのに道を....
古事記」より 著者:太安万侶
方に振りながら逃げておいでになるのを、なお追つて、黄泉比良坂《よもつひらさか》の坂本《さかもと》まで來た時に、その坂本にあつた桃の實《み》を三つとつてお撃ちにな....
六日月」より 著者:岩本素白
暖かそうな色をして居るので、つい誘われて再び八瀬へ取って返し、其処から山を踰えて坂本へ下りてしまった。我れながら余りの愚しき勇猛が悔いられて、その夜は心静かに高....