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均等
「均等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
均等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
関心を置いている。また、天井そのものも二元性を表わそうとすることが多い。例えば不
均等に二分して、大なる部分を棹縁《さおぶち》天井となし、小なる部分を網代《あじろ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
pencer)は進化という概念について次のように言っている。すなわち『進化とは非
均等から
均等へ、不定から決定へ、無秩序から秩序への変化である』というのである。も....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
うことは完成を表わすのみならず重複を表わすものとしてことさらに避けていた。意匠の
均等は想像の清新を全く破壊するものと考えられていた。このゆえに人物よりも山水花鳥....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
為めにその不平はともかくも補われて居る。その時、その物資を後者から奪って前者との
均等を行ったら、後者には智能や美貌は前者より持ち合わせない不公平ばかりが歴然と残....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
みだった。
一、遺産は、旗太郎並びにグレーテ・ダンネベルグ以下の四人に対し、
均等に配分するものとす。
二、なお、すでに当館永守的な戒語である――館の地域以外....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
さえ出来なかった。何故ならば、五本の線が波打ってみえ、そこに踊っている黒い玉は不
均等な姿勢でみえかくれした。私は楽譜を床へたたきつけ、ピアノにさよならを宣言した....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
の一がころがりこむのですか。いえ、一向に存じませんでした。他家へ縁づいた女にまで
均等の遺産がねえ。相続なんてえことを考えてみたことがありませんので、そんな新法律....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
蓄の函数を理論的に演繹し、これを経験的に導き出すことを避けた。そして、純収入率の
均等もまた新資本から得られる利用の最大の条件であることを、新定理として証明した。....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
んだ。 主人の一人は洗濯物を女に出す。すると他の四人の主人も洗濯物を出す。機会
均等。利権等分。彼等には独身もののサラリーマンらしい可憐な経済観念があった。 ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
だろうか。「宿命」は光と影に縺れた糸を、すでに彼のために織っていた。運と不運は、
均等な重みとふしぎな緊張とをもって、彼の手のうちにあった。 彼の一生に影さした....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
十回の回転を持つ直径六十六尺のプロペラを上下前後左右に六つ付けます。すると勢力の
均等により、上りもせず下りもせず、進みもせず、退きもしない大地のように固定した平....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
の改新の時の御規則に依りまして、日本の土地をことごとく国家の有に帰せしめ、それを
均等に人民に分ち与える、これを班田と申し、農民はことごとくその班田を受ける仲間に....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
害を与えているということは、到底許さるべきことではありません。ここにおいてか機会
均等が叫ばれ、差別撤廃が唱えられるのは当然です。しかし機会
均等といい、差別撤廃と....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
が左右不ぞろいで、出てくる紙が扇形になってしまう。これはロールの左右にかかる力を
均等にすれば解決するのだが、これには台座にバネを置いたり、分銅をつるしたり苦心し....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ば、資本主義的社会においてはじめて生れ、育ち、深まるものである。即ち個人の所得が
均等しない時多く得たるものは多く費し、それの必要からよりよき満足を与えるためによ....