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「坑木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

坑木の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蟹工船」より 著者:小林多喜二
か、手を振ったり、わめいたりして、無茶苦茶に坑道を走り出した。何度ものめったり、坑木に額を打ちつけた。全身ドロと血まみれになった。途中、トロッコの枕木につまずい....
斜坑」より 著者:夢野久作
たものだという。それからヤット駈付けた仕繰夫の源次が先に立って硬炭や炭車の代りに坑木の支柱を入れながら、総掛りで福太郎を掘出してみると、まだ息があるというのでそ....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
して働いている自分をいとおしく思った。涙ぐんだ。親爺は六番坑で竪坑から落ちて来た坑木に脚をやられた。そして、三本脚の松ツァンと呼ばれる不具者になってしまった。 ....
十六日」より 著者:宮沢賢治
熱《あつ》いかたまりがあるように思いながら小屋《こや》へ帰って来た。嘉吉は鉱山の坑木《こうぼく》の係《かか》りではもう頭株《かしらかぶ》だった。それに前は小林区....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
を受けたものと見えて、直ぐ前の坑壁には切り離された発火坑の排気管が、針金で天盤の坑木に吊し止められ、踏台の上には分析用の器具が乱雑に置かれたままになっていた。 ....
胎内」より 著者:三好十郎
置かれたウィスキイのビンのセンの上に、一本は中央の水たまりのそばにころがっている坑木のキレハシの上に、一本は正面の壁のデコボコの中に突き出ている岩の先に立ててあ....