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坪数
「坪数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
坪数の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
日前にも、父親が事によったら、母親に秘密で自分に頒《わ》けてもいいと言った地面の
坪数や価格などについて、父親に色々聞されたこともあった。その坪は一千|弱《たらず....
「縮図」より 著者:徳田秋声
りの浅黄桜が、行く春の哀愁を唆るのであった。この家も土地建ち初まりからのもので、
坪数にしたら十三四坪のもので、古くなるにつれていろいろの荷物が殖え、押入れも天井....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が十|堕落の原だ。
売らぬと云う側は、人数で関係地主の総数五十三人中の三十名、
坪数で二十万坪の十二万坪を占めて居る。彼等の云い分はざッと斯様だ。東京が段々西へ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
かめしき宿札うちたるあたりより、二丁目三丁目と下がりては戸ごとに「徴発ニ応ズベキ
坪数○○畳、○間」と貼札して、おおかたの家には士官下士の姓名兵の隊号|人数を記せ....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
ういうものがあっても、多数の人がそれに重きを置かずして、かえってやはり新聞広告の
坪数で価値を判断するような習慣に養成され、そうしてあえてみずから疑ってみる暇がな....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ホール弾圧を決定したという話である。それによると、男教師の廃止、営業時間の短縮、
坪数によるダンサーの制限、ダンス客の制限、などを断行するそうである。前にはカフェ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、一頃百畝すなわち十五頃は千五百畝となるわけでございます、その千五百畝を日本式の
坪数に引直してみますると四万五千坪でございます、これに前の桑田四百坪を加えますと....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
。 三人の兄弟がその時ばかりは志が一致する。父親が勤めに出てしまうと、なるたけ
坪数のある広間、書院の床下から仕事をはじめる。自分たちでやって見たが、根《ねっ》....
「「自然」」より 著者:豊島与志雄
繁く、地面には落葉積り、雑草生い茂り、昆虫類が戯れている。かくてこの崖地、僅かの
坪数ながら、自然の風趣に富む。 庭先に椎の古木がある。この常緑樹は、他の落葉樹....
「蔵の二階」より 著者:豊島与志雄
大した変りはない。たとい火災があったとて、まあ大丈夫だろう。建築費の点も、僅かな
坪数だから、大したこともあるまいし、そのようなことをとやかく言うカヨではない。 ....
「詩劇「水仙と木魚」」より 著者:三好十郎
のことで ひどい争いをしたと言う それもホンの長さ十間ばかりの間、幅が二尺か三尺
坪数にして僅か十坪ぐらいを 自分の畑だ、おれの地面だと言いつのって どうにも決着....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
に繊巧なもので、すみずみまで気が配ってある。茶室のほかに座敷が二間、二階一室で、
坪数はわずかであるが、廊下や一畳二畳の小間を巧みにあしらって、心理的には非常に広....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
階下は銀座の表通から色硝子《いろガラス》の大戸をあけて入る見通しの広い一室で、
坪数《つぼすう》にしたら三、四十坪ほどもあろうかと思われるが、左右の壁際には衝立....