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垂れ布
「垂れ布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
垂れ布の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
迦などの仮面や、隣室へ通う三つの戸口へこればかりは華美な物として垂れ掛けた金襴の
垂れ布等を、幻想の国のお伽噺のように、模糊髣髴と浮き出させている。 トコトコ、....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
一つの部屋を隔てて仄かに灯影が射して来た。 窺い寄った葉之助、立ててある几帳の
垂れ布の隙から、内の様子を覗いて見たが、思わずゾッと総毛立った。 艶かな色の大....
「源氏物語」より 著者:紫式部
と、ほのかに灯の光を浴びながら、袿姿で、さも来|馴れた所だというようにして、帳の
垂れ布を引き上げて薫ははいって行った。非常に妹がかわいそうで、さめて妹はどんな気....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
。どこか神輿めいたところがあって、何となく尊げに見受けられたが、一所に垂れている
垂れ布の模様が、日本の織り物としてはかなり珍らしい。剣だの巻軸だの寺院だのの形で....