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「垂水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

垂水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
沿って河岸《かし》を下へ小一町|韋駄天《いだてん》をつづけていましたが、お舟宿|垂水《たるみ》――と大きく掛けあんどんにしるされた一軒の二階めざしながら、矢玉の....
丹下左膳」より 著者:林不忘
関所を設けて、長柄《ながら》の役人が詰めているところへ、たまたま通りかかったのが垂水村《たるみむら》の岩氏《いわうじ》という人。 「なんの騒ぎです」 と人々に....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
見た。 地中海はサザ波も無い静かさである。 初めて伊太利の山を見た時は、丁度垂水の海から陸の方を見たのと同じ事だった。御影あたりから六甲山を見たのと同じ景色....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
竹敷のうへかた山は紅の八入の色になりにけるかも」(巻十五・三七〇三)、「石ばしる垂水のうへのさ蕨の萌えいづる春になりにけるかも」(巻八・一四一八)等の如くに成功....
流転」より 著者:山下利三郎
れだった衣服も靴も、燃盛るストーブの活気でもうことごとく皆乾いていた。 「まるで垂水洋鵝さんの小説のようですね」 小村のこの詞に放浪者はちょっと眼をぱちくりさ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
一所持格といえば、御一門四家につづく家柄であった。 御一門とは、重富、加持木、垂水、今和泉の領主で、悉く、宗家の二男の人々の家であった。それに次ぐのが、この一....
私本太平記」より 著者:吉川英治
った。 道は播磨へ入った。 山路を降り、明石の大蔵谷へ行きつくと、この方面、垂水、須磨、兵庫へかけては、たくさんな味方が落ち合っているのがわかった。高ノ師直....
私本太平記」より 著者:吉川英治
群みたいな列が、これも東へ東へと漸進してくるのがわかる。 進軍令と同時に、磯の垂水――塩谷――須磨――妙法寺川――へと行動をおこしていた陸勢の三万余騎である。....