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垂直
「垂直〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
垂直の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
付ける水時計と、それからポロス(Polos)と名づける日時計である。後者は一本の
垂直な棒の下へその棒と同長の半径を有する凹半球に度盛をした盤を置いたものである。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
るン、ぶるン、ぶりぶりぶり―― 航空母艦の飛行甲板からは、一台又一台と、殆んど
垂直の急角度で、戦闘機が舞い上ってゆくのであった。灰白色の機翼に大きく描かれた真....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
ですか」 「……」 「もう一つは、そこに錆びた五寸釘を立てて置きましたが、路面に
垂直に、小さい孔が明いていますよ」 刑事たちは、目をパチクリさせて地面に踞むと....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
もつかどうかと案じ、さらにその上にエナメルを塗ることにした。エナメル塗はコードが
垂直に垂れる部分しかやってなかったので、私はこの雪で心配したわけだ。しかしどうし....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
か。 春木少年は岩かげにしゃがんで、この場の様子をうかがった。ヘリコプターは、
垂直に下ってきた。 と、ぱっとあたりが昼間のように明るくなった。ヘリコプターが....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
あろう。 とにかくその小さくて短かい胴の下には、細いぐにゃぐにゃした脚が三本、
垂直に立って床を踏みつけていた。脚の先には、足首と見えて、魚のひれのように、三角....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
響かせて、遥か下まで下りきると、それをさえぎるように、低いながら、また山脈の襞が
垂直に走って、その山の低いところを越えて畑らしいものが見えるのは、白骨から島々へ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
ったがきっと潰れるにきまっている。宿の左に直ちに登りにかかるとむやみと急である。
垂直に近い崖を角をつけながら登って行くと猛烈な烈風に身体が中心を失いそうになる。....
「恐竜島」より 著者:海野十三
に、舷窓《げんそう》ぐらいの穴が一つあいていた。そのあたりは、やや高くなり、壁も
垂直に削《けず》ってあったが、ほりにくいせいか奥行のせまい棚《たな》のようになっ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
操縦席がどっちへむこうとも、いつでも艇の外が見られるようになっている。 艇は、
垂直に上昇をつづけている。 太陽の光りはあかるく円屋根の左の窓からさしこんでい....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
る。 おもしろいのは、みんなの座席が、重力の方向に曲がっていることだ。艇は殆ど
垂直に近い角度で上昇しているので、座席が固定していると、体が横になってしまって自....
「火星兵団」より 著者:海野十三
りていこう」
蟻田博士は、目盛盤のつまみを動かした。すると、大空艇は、ほとんど
垂直に下りはじめた。
「わざわざ暗いところへ、下りるのですか」
と、千二が、博....
「怪塔王」より 著者:海野十三
トが上昇速力をおとし、宙にとまりかけたところを、塩田大尉は見のがさず、 「今だ!
垂直旋回! 敵の舵機を払え!」 と、大胆きわまる号令をかけました。 ....
「三重宙返りの記」より 著者:海野十三
える。奇妙なことだ。 一等気持のわるかったのは、上昇反転であった。機はぐんぐん
垂直に上昇していって、その頂上で、エンジンははたと停り、そして失速する。からだが....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
の戸棚。」 この可憐なのと、窈窕たると、二人を左右に従えて、血ぬった出刃の尖を
垂直に落して、切身の目分量をした姉御は、腕まくりさえしないのに、当時の素裸の若い....