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型物
「型物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
型物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
るのか。この場合には前のように、実の冷たい理智的な文学となり、精神なき形式美の造
型物となる外はない。 フリドリヒ・ニイチェの哲学は、自国の独逸に於て悦《よろこ....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
た。 私は玄関まで従いて行った。それ、例の小姓のように。 自動車は自家用の大
型物であった。 自動車の中に紳士がいた。顎鬚を撫して笑っていた。この市の有名な....
「自作肖像漫談」より 著者:高村光太郎
仕事は、半分は父の意見に従い、半分は自分の審美判断に従った中途半端な、そういう原
型物であった。折角苦心した肖像が父の仕事場で、星出し針で木彫に写される時むざんに....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
美 埴輪というのは上代古墳の周辺に輪のように並べ立てた素焼の人物鳥獣其の他の造
型物であって、今日はかなり多数に遺品が発掘されている。これはわれわれの持つ文化に....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
った例を示します。 この瀬戸ものにはあらゆるものがあります。もとより轆轤も用い
型物も作ります。中で昔から近所近在に行き渡って使われている雑器は紅鉢といわれる大....