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「型破り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

型破りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
というような決り文句は一字も書いてはなくて、只二人の身元だけを書き流しにしるした型破りの書置なのでした。 「男。京橋花園小路、糸屋六兵衛|伜、源七。女。新吉原京....
心に疼く欲求がある」より 著者:宮本百合子
に、出来上ったものとしてあるように考えられている社会主義リアリズムの方法として、型破りであるし、誰が見ても低い程度からの試みである。けれども、社会主義リアリズム....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
われるところもあり(前身はなんでもバクチ打ちの経歴まであるということ)したがって型破りの手腕を見せることがないではない。現にこの公設市場なんぞは、たしかに悪いや....
自由人」より 著者:豊島与志雄
のであろうか。 菅原に対して、佐竹は嫌疑をかける気はなかった。だが、菅原は少々型破りに勝手気儘すぎる。ちょっと当ってみる必要はあった。 一年あまり前、菅原は....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
も書けず、師匠もなく、我流の一流をあみ出して、型に捉えられぬ関西将棋の中でも最も型破りの「坂田将棋」は天衣無縫の棋風として一世を風靡し、一時は大阪名人と自称した....
神経」より 著者:織田作之助
り会話があり説明がありしめくくりがあり、ジャン・コクトオも小説となると滅茶苦茶な型破りは出来なかったのであろう。 人生もまたかくの如し。生きて行くにはいやが応....
夜の構図」より 著者:織田作之助
から、驚くに当らない」 信吉はちょっと矛盾していた。 彼は異色とか風変りとか型破りというものに、価値を認めていた。しかしこの議論によれば、人間のすることは結....
良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
を護ることの当然であることを自認しているのが常識である。それに背くことはいわゆる型破り者として、世間の迎うるところとはならない。よほどの信念と勇気あるにあらざれ....