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埋め立て
「埋め立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
埋め立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ンドに着いた。そこでは米国官憲の検査が型ばかりあるのだ。くずした崕《がけ》の土で
埋め立てをして造った、桟橋まで小さな漁村で、四角な箱に窓を明けたような、生々《な....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ためである。 うわさによると、敵はB29を発出させるために、サイパン島の外まで
埋め立て、滑走路を長くして、実施しているそうである。 ◯アメリカの放送は「B29....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いと思ったので、半七は神田の家へ一旦帰って、それから又出直して九段の坂を登った。
埋め立ての空地を横に見て、裏四番町の屋敷町へはいると、杉野の屋敷は可なり大きそう....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ったのは、極近年のことで確か震災前一、二年頃からのことのように記憶する。あすこを
埋め立てて市の公園にするとかいう噂も幾度か聞いたが、そのままお流れになって今のよ....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
返す事とした。 五、五重塔心柱礎の問題。 法隆寺五重塔婆の心柱が、深く土中に
埋め立てられ、しかもその下に礎石があって、礎石内には普通見る如く容器に納めた仏舎....
「窮死」より 著者:国木田独歩
るとまた腹がへる。それでまた食ってごろついた。 弁公親子はある親分について市の
埋め立て工事の土方をかせいでいたのである。弁公は堀《ほり》を埋める組、親父《おや....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
るところは運上所(税関)を中心に掘立小屋の並んだ新開の一区域であり、あるところは
埋め立てと繩張りの始まったばかりのような畑と田圃の中である。弁天の杜の向こうには....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
た。新兵衛餅を産する所は、埼玉県越ヶ谷、新兵衛新田と称し、昔は沼地であったものを
埋め立てて田としたのであるから、傍を流れる綾瀬川が増水するとたちまち浸水し、せっ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
のうたう声がはっきり聞こえる。夕日は昔大手の門のあったというあたりから、年々田に
埋め立てられて、里川のように細くなった沼に画のようにあきらかに照りわたった。新た....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
と比べ、更に今の電車や自動車の駛走している橋と比べ、更に遠く家康が入国してここを
埋め立ててはじめて架橋した時のさまに比べて考えて見る。恐らく誰でも不思議な心持に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
海を結びつけたら、舟運の便によって、いくらいくらの貿易の利が附着する、また湖水を
埋め立てて、何千|頃《けい》の干潟《ひがた》を作ると何万石の増収がある、そういう....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
屋は、十九年の裏|田圃《たんぼ》(六区)が、赤い仕着《しきせ》の懲役人を使用して
埋め立てられてから出来た、新商売だった。 石井とめという女は、売茶女だとも、銘....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
なければならない。この内堀は東西南北の四面に在ったらしいが、東南の角だけは、後に
埋め立てられて築山になった。これは多分物見に便するためであったろう。家屋は宅地の....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
滑石村には、滑石という青黒い色の岩が、もとは入り海の水の底に見えておりましたが、
埋め立ての田が出来てから、わからなくなってしまいました。この石は神功皇后が三韓征....