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「城市〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

城市の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源おじ」より 著者:国木田独歩
なり降りつ止みつす。灘山《なだやま》の端《は》を月はなれて雲の海に光を包めば、古城市はさながら乾ける墓原《はかはら》のごとし。山々の麓《ふもと》には村あり、村々....
蘇生」より 著者:田中貢太郎
に立って室を出て往った。王はその後から随いて往った。 いつの間にか王の眼の前に城市が見えてきた。女はその城市の西門から王を連れて入って往った。 「此処から入り....
竇氏」より 著者:田中貢太郎
った。 「お口にあいますまいが、お一つ」 廷章に杯をさされて南はどぎまぎした。城市の世家の来訪を家の面目として歓待している愚直な農民には、南のそうしたたわけた....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の春、潮が塩官州をおかして、氾濫すること百余里、その損害は実におびただしく、潮は城市にせまって久しく退かないので、土地の有力者は前にいった宋代の例を引いて、江浙....
西航日録」より 著者:井上円了
ハーグに至り博物館を一覧し、スピノザ翁の銅像に参拝す。 遠尋遺跡入蘭東、像立海牙城市中、身起賤民成碩学、応知翁亦一英雄。 (遠く遺跡をたずねて蘭東部に入る。スピ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
すめ、さらに夜明けまでラプラタ川をさかのぼる。汽笛の音が時には夢を破り、やがて舞城市があかつきの船窓に見えた。) リオデジャネイロを遼城と訳せるに対し、ブエノ....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
去、間有用数人、仮戯場衣冠、於獅豹舞畢、演戯一折、然後啓霊、此等郷間皆親友為之、城市有用貧者、 この記事によれば、山東省(往古の呉国の在りしところで、我国と....
三国志」より 著者:吉川英治
政は、いちじるしく辺土の民を徳化した。近郡の夷族は続々と、貢ぎ物をもたらして、柳城市に群れをなし、みな曹操に恭順を示した。 なかには駿馬一万匹を献納した豪族も....
三国志」より 著者:吉川英治
た。 許都、襄陽、呉市などから較べれば、比較にならないほど規模の小さい地方の一城市だが、それでもこの日は、郡中の百姓みな香をたいて辻に出迎え、商戸や邸門はすべ....
三国志」より 著者:吉川英治
積み、表には、親睦の使いととなえて、魯粛は、揚子江を遠く溯って行った。そして陸口城市の河港に近い風光明媚の地、臨江亭に盛大な会宴の準備をしながら、一面、呂蒙だの....
黒田如水」より 著者:吉川英治
資を見ても、町の文化を一|眄しても、物の豊かな点とか民度の高いことでは、西国の諸城市や港々のほうが、ずんと優れておるのだが」 「何かしら、このように、燃ゆるよう....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
名は大宮定吉と言い、私の推察どおり大漢土木公司の親方であった。与えられた仕事は京城市の東南の龍山にある漢江の河原に出て、朝鮮人のバラスとりの監督をするのである。....