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城番
「城番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
城番の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
ある。甲斐《かい》の武田勝頼《たけだかつより》が甘利|四郎三郎《しろさぶろう》を
城番《じょうばん》に籠《こ》めた遠江国榛原郡小山《とおとうみのくにはいばらごおり....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
あったそうですよ。」と、老人はまた話し出した。「名は知りませんが、その人は大阪の
城番に行くことになったところが、屋敷に鎧が無い。大方売ってしまったか、質にでも入....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
現在のままの境遇では、父に会うという一事さえ、容易に果せない。小さいツラン属領の
城番で、獣しかいない山野に囲まれ、生活を変えるとしても、何の根拠によることが出来....
「魔像」より 著者:林不忘
へでた。 「お前さんかえ、喬之助さんてエのア、大《てえ》した評判だぜ。何かえ、お
城番士の首を十七、片ッ端から落して廻るんだってえじゃアねえか。止しな、よしな。も....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
《はっとりざか》大日坂《だいにちざか》などは皆|斉《ひと》しく小石川より牛込|赤
城番町辺《あかぎばんちょうへん》を見渡すによい。しかしてこれらの坂の眺望にして最....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。 鳩は一八郎の意志をうけたように舞い揚がった。手を翳して見ていると、初めは御
城番の方へ直線にツーと行ったが弧を描いて南へ返り、ハタハタと住吉村の方角へ飛び去....