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域内
「域内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
域内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
掃し得ることが出来たのだ。というのは、樫田武平なる青年の住所が、村山巡査の管轄区
域内の者であること、その職業がこの事件の謎を解くに最も有力なものであること、それ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
げて投げ落したので、俳優のうちには死人も出来た。 そればかりでなく、十五里の区
域内には疫病が大いに流行して、人畜の死する者おびただしく、かの県令も病いにかかっ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、拒馬にかこまれた区域からは、離れることが出来なかった。 居留民は、この守備区
域内へやって来いというのだ。 そして、この区
域内で保護を受けろというのだ。 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
大手外へ進んだ時は、徳川家の旧|旗下の臣は各礼服着用で、門外まで出迎えたとある。
域内にある野戦砲の多くはすでに取り出されたあとで、攻城砲、軽砲の類のみがそこここ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
かなさとして一刻も早く「手術」がおわるのを待っていた。倫敦の町はずれの、一住宅区
域内の商業街の、煙草屋の奥の床屋である。午後二時半。良人たちはみな市の中心へ出勤....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
★のかの二つの大きな塔の頂よりこっちにある、あるいはそれよりも低いところにある区
域内には、健康な生活や健全な熱望などの見込をちょっとでも持っているものは何一つと....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
されていたようです。つまり、その素質、才能、技術を含めて、両者はそれぞれ固有の領
域内で独立した存在であり、かれこれ相通ずる部分は非常に少いように考えられていまし....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
下の都市の多数とは、優良の公共図書館を有すれども、これら図書館の大多数は都市の区
域内または附近郊外在住の民衆の用を弁ずるのみ、小町村及び郊外在住者の大多数は今な....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
くらいあるか、あるいは訴訟の金額はどのくらいか、これらの点を東京区裁判所の管轄区
域内だけでもよろしいから知りたいと思ったのですが、そういうものは司法省にはないの....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
が、死んで見るのはこれが初めて」と。六十七歳で眠るが如く大往生を遂げた。天王寺墓
域内、「吉梵法師」と勒された墓石は今なお飄々たる洒脱の風※を語っておる。 椿岳....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
如く、さまで深くない場合には、正面を高く築き上げてその奥は埋めてしまい、神籠石の
域内はなるべく平らにして、水抜きの用として水口を設けたのかと思われる。それにして....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
府が半分取ればこちらでも半分取る位の考えを起したかも知れぬ。無法にもシッキムの地
域内に城を築いたものですから、英国政府の方でも黙っては居らない。その捫着が持ち上....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
で、ことさらに殺生を忌まれ、また触穢の禁忌のやかましい社なので、ここでは今なお領
域内の殺生を厳禁し、また例祭月の正月と八月とには、朔日から十五日までは鳥獣の肉を....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
こにも必要欠くべからざる村役人であった。死牛馬の始末、汚物の取片付け、兼ねては境
域内外の警邏等の為には、必ず彼らを要したのである。そこで京都の大きな官署を始め、....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
機山閣、寺町の南北社などが大きい方で、なおその外二、三軒あるが、兎に角あの狭い区
域内で、新刊書を売る本屋が六、七軒もあって、それ/″\負けず劣らずの繁昌振りを見....